裏と表。▼．K.N (ページ30)

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裏。ページ30

急いで校門に向かう。
菊池君との待ち合わせ。
金髪だからすぐに分かる。
怖い。でも、菊池君との思い出はすべて悪いってわけじゃなかったんだよね。
よくよく考えたら、うちがこういう性格になったのは私の勘違いであって。菊池君がうちの事好きなんじゃねーかってね。恥ずかしいんだけどww
悪い人じゃないのかなって思う時もあった。
でもやっぱり、体が拒否るんだよね…。

１年前

私は菊池君と放課後にちょっとだけ遊んだんだ。
そんときは、べつに菊池君嫌いじゃなかったし、むしろかっこいいなって思ってた。
だから菊池君からの誘いは死ぬほどうれしくて。

そうそう。ゲーセンにいったのね。
そこで、うちが好きなキャラクターのぬいぐるみがあったの。

A「うち、あれ欲しい。」

ダメもとで言ったの。

風磨「自分でとれ。」

そう言われたのさ。
まぁ、想定内だったけど。

でもね。

うちがトイレから帰ってきたときに、

はい

ってさっきほしいっていったぬいぐるみをとってくれてたの。

風磨「ほしかったんでしょ?Aちゃん。ほら、次どこ行く?俺アイス食いてー。いこっか。」

なんか、一言一言が冷たくて、一言一言が優しかった。

あ、で、菊池君のご希望通り、アイスクリーム屋さんに行ったのね。

そこで菊池君は、なんかグミが入ってる不思議なアイス買ってたなーww

菊池君、普段からグミ好きだったらしいんだけどさw
美味しかったのかな、あれw

ちょっとうちも対抗心もっちゃって、ww
変なアイス頼んだ気がする。
もう、忘れちゃったけどさ。←

うん、まぁこんな感じで楽しかったんだよね。

てか、なんでこんなこと思い出してんの。
過去ジャン!!!
しかも楽しかったとか言ってるけど、この次の日菊池君違う子誘ってたんだからね!!
やっぱり、最低な人だよ。

A(良い人なんかじゃない)

そう思って、菊池君のいるところに急いだ。