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『広臣とは、
昔から家も近かったし
“幼馴染み”だから、
そんな恋愛感情とか湧くわけないとか
勝手に思ってて。
好きって思ったとしても
それは異性としてじゃなくて友達としてだって
決めつけて。』
「うん。」
頷く広臣は
これまでにないくらい
穏やかな表情をしていた。
『だけど…
今日確信した。』
「…？なにを？」
“ 私 広 臣 の こ と 好 き 。”
「えっ？」
『抱きしめてもらった時、
どこかで、ずっとこのままでいたい…って
思ってる自分がいた。
ダメって思えば思うほど惹かれてた。
ごめん。
いろいろ、ほんとにごめん。
こんな最低で
１人じゃなんもできない私だけど…
付き合ってください。』
彼は
私を
温かくて大きな手で
まるで大事なものにでも触れるかのように
優しく抱きしめた。
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作者名：さ や よ せ | 作成日時：2017年11月19日 2時
