トリセツ１０ ページ11
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「出来た……ついに出来たぞ！！」
「まさかこんなに早く出来るなんて」
「早速、試してみましょう」
「え〜、おっほん……君の名前は？」
蛍「月島…蛍…です」
・
僕は、ある研究所で作られた。
なんの目的で作られたかって？
それは、、
「これで、娘が喜ぶ！！」
そう、僕が作られた理由は、
この研究所の所長、
A大輔の娘を、安心させるため…だよ。
その娘さんは、高校から一人暮らしを始めて、
今は、小さなアパートに住んでいるらしい。
そんな娘さんが心配だと思ったAさんは、
僕を作った。
・
「娘は誰かが一緒に居ないと、すぐに
泣いてしまうからね」
蛍「どうして僕のようなロボットなんですか？
もう少し、身長を低くして、髪を黒にして、
肌も、こんなに白かったら、男らしく
ありませんよ」
「それは、娘が小さい時に、将来はこんな人と
結婚するって言って描いた絵と、同じような
見た目にしたんだ」
蛍「でも、娘さんのところに僕が行っても、
驚くだけですよ。絶対に、ずっと一緒になんて
いられません」
「それは大丈夫だ。実は、娘が寝てる夜に、
こっそりアパートに行って、娘の家にあった
お茶に、ある薬を入れたんだ」
蛍「……どんな薬を…」
「娘が、月島くんを受け入れる薬だよ」
蛍「それ、よく作りましたね…。っていうか、
娘さんの部屋に勝手に入るなんて、
やばい人ですね」
「あははは、そうだな。でも」
蛍「？」
「娘が、大好きだから…。昔、あんな事を
してしまい、娘を、傷つけてしまって…」
蛍「……昔、娘さんと何があったんですか？」
「……娘は、水泳を習っていたんだ。
俺は、娘をもっと、天才にしたかった。
俺は毎日、娘をSCに行かせた。
家でも、ストレッチを何回もやらせた。
娘は、大会では、いつも１位だった。
娘は満足そうだったが、俺は満足じゃなかった。
気付いたら、俺は、ある事を言っていた。
その言葉で、娘は変わってしまった。
蛍「なんて、言ったんですか？」
「《才能の無い娘など、俺の娘ではない。
俺は、今のお前は要らない》と、
言ってしまった」
蛍「…それで、娘さんが変わってしまった」
「俺は、その時の自分はどうかしてたと思う。
娘を、傷つけた…」
蛍「……分かりました」
「？」
蛍「僕＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿娘さんのところに行きます」
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☆HaNa☆(プロフ) - ありささん» ありがとうございます！！！そんなこと言われて嬉しいです！返信遅くなってすみませんm(_ _)m 応援よろしくです！ (2017年11月11日 23時) (
レス) id: ff9338de20 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ - ラスト感動しました・・・！ (2017年11月6日 18時) (レス) id: d495fa4fa0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆HaNa☆ | 作成日時：2017年4月24日 17時
