J事務所の紅一点は室龍太の奥さんです Part30 (ページ35)

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「それでもいいなら辞めればええ、って言われて…後悔したくない、って」

カメ「ほぉ」

「実の兄がデビューするのを見たら、もっと頑張ってたら、って思うと思うから…」

カメ「なるほど…」

「だって、Hey! Say! JUMPとかSexy Zoneがデビューした時悔しかったですもん」

カメ「何故ですか？」

「年下やし、後輩やし、何か…悔やんでも…仕方ないのかな？って思って…」

カメ「ほぉ」

「薮くんは、早生まれやけど同い年やけど…先輩やし…Sexy Zoneは全員後輩やし…」

カメ「あー…なるほど」

「すごい悔しかったです。東京に行った時にJUMPがデビューして…悔しかったですね」

カメ「そうなんですね」

「はい。何か…変なプライド持ってると、上には行けへんし、プライドが傷付いた時に…周りに当たったりする可能性もある訳やし、それは理不尽じゃないですか。ジャニーズをやってて…女やし、悪口陰口言われりして、いちいちそんな事で挫けてたら体が持たへんし、ファンレターにもカッターの刃が入ってたりする事も今でもありますしね。…でも…諦めなかったのは…辞めた人たちの分まで、デビューして、喜ばせたかったんですよね。7年前から5年前まで関西Jr.の退所ラッシュやったんですよ」

カメ「そうなんですか？」

「はい。…それこそ仲間が辞めて悔しくて、止めれない自分に腹立って…けど止める権利はこっちにはないから、自由に…させたらなアカンし…何か…その時期すごい情緒不安定で…舞台期間中とか…舞台稽古中とか…後輩が居るのに…無性に腹立ったりして…稽古場で怒鳴ったりもしちゃって…怖がらせたり…急に感傷的になって…何か…悔しくて…訳もないのに…悔しくて…何も言わんと辞めて…それが一番嫌やったんすよ」

カメ「何故ですか？」

「辞めるなら辞めるで、メンバーには伝えてほしかったし、何か…無言でその場を去るのは余計な気遣いであって…うちの事を思ってそんな事をするなら…やめて欲しかったし…一言「辞めるわ」って言うてくれれば…うちも怒らなかったし、でも…悲しむ顔を見たくないからって理由も…あんまり…」

カメ「なるほど…」

「ファンの子に「あの人辞めたんやで」って言うのも辛くて…同じ気持ちやし…何でなんって思うかもしれないけど…辞めた後も絶対に頑張ってるから、居なくても…応援してもいいと思いますけど…新しいファンの人は…辞めた人の事知らんやろし…知ってほしいなとは思いますね」