J事務所の紅一点は室龍太の奥さんです Part30 (ページ21)

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智洋「何これ…」

シゲ「どうなってんねん…」

A(天宮)「信じてよ」

抱き着いた

龍太「離して？」

A(天宮)「…っ…」

天宮は離した

龍太「俺言ったよな？人前でこんな事するの嫌やって。覚えてなかった訳ちゃうやろ」

「うちが本物や！」

A(天宮)「うちや！」

「嘘つき！」

A(天宮)「何でや！」

「…だって…うち覚えてるもん」

A(天宮)「何が」

「あの人が最後にうちに言った言葉」

A(天宮)「は？」

「＂後ろを振り返るな。前を向け＂」

崇裕「…え…？」

「本物なら誰の言葉か分かるよね？」

A(天宮)「………」

「これはメンバーでも知ってるもんな」

淳太「菊さんやろ？」

「うん。…本物だって証拠出してみろや！」

A(天宮)「…っ…」

「…うちの体になれてよかった？」

A(天宮)「…はぁ…」

「良くなかったでしょ？街中で悪口言われて嫌やったやろ？」

A(天宮)「どうしてそんな平気なの」

「だって慣れたもん。自分の悪口なんか」

崇裕「お嬢…」

「ずっと昔からそう…皆悪口言うんやもん。でも気にしてない。…だって守ってくれる人がたくさん居るから」

A(天宮)「羨ましかった。貴方が」

「どうして？」

A(天宮)「…嫌な事あっても笑顔で…」

「…笑顔じゃないよ。貼り付けた、愛想笑いやから」

照史「A…」

「…ずっと辛かったよ。アンチのせいで」

望「A…」

「けど、守ってくれる人が居るから頑張れたんや。味方なんて作るもんじゃない」

A(天宮)「………」

「…自然と出来るものやから」

流星「…A…」

「…うちの体返して」

A(天宮)「自分の体が欲しいからそんな事言うんでしょ」

「当たり前でしょ？自分の体やから」

A(天宮)「どうする？私がこのまま死んだりしたら」

「…うちも死ぬ」

皆「！？」

A(天宮)「どうして…」

「だってうちの体やもん」

A(天宮)「バカじゃないの…」

「バカだよ。メンバーの為なら何でもする。大事な人が傷付けばやり返したくもなるよ。けど…やり返したら、傷付いちゃうから」

A(天宮)「…そういうのが嫌い…」

「うちの事なら好きなだけ嫌って。…けど…先輩後輩、メンバー…大事な人を傷付けたりするのは許さない」

A(天宮)「…っ…」

ｶﾞﾁｬﾊﾞﾀﾝｯ

「…はい論破」

淳太「…ホンマにAやな」