J事務所の紅一点は室龍太の奥さんです Part30

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確かに思わないかも……大切な人取られたくないし…


淳太「友達よりメンバーとか優先するタイプのアイツがやで？」


…よう分かってるわ…お兄は…


照史「…まぁ…そうやけど…本人の前で言うかね？」


淳太「俺にはどう考えても…アイツの考えがそう思ってると思えへん」


龍太「ま、本人居る前で言うのもあれやけど苦手や言うてたし」


康二「あれ？そうなん？」


龍太「うん」


…そうやで…苦手や…


けどね…言えないんだよ…


「…そぉですかぁ…」


龍太「Aに変に絡むとブチギレされるで？関わらん方が身のためやで」


「…はい…」


ﾊﾟﾁｯ


…っ！？


…怖い……


あの時…何で怖いのか分かんなかった…


けど…今なら分かる……


この暗闇がいつまで続くのか分かんないからだ…


誰も来なかったら…って…考えるからだ…


ここには皆いる…けど…怖いんだ……


『停電してます。少々お待ちください』


…怖いんだ……


けど…私は天宮 琴葉…


Aじゃないんだ……


龍太だって…お兄だって居る…


けど…どうしても怖いんだ……


智洋「皆いるー？」


シゲ「おーう」


「…大丈夫ですぅ…」


…声が震える……


バレちゃダメだ……


大丈夫…大丈夫…


ﾊﾟﾁｯ


智洋「付いた！」


…良かった……


龍太「天宮さん…ホンマは怖いんちゃう？」


「え…大丈夫ですよぉ〜」


龍太「…そう…」


…何でそんな事聞くの…


淳太「………」


…おかしいのかな……


智洋「あ、なぁ…ドラマ見た？」


「あ、はいっ…」


シゲ「どーやった？」


「あのぉ…凄かったですねぇ…私も入れ替われたらぁ…いいなぁ…って思いましたぁ」


照史「誰と入れ替わりたい？」


「…Aさん…ですかねぇ…」


…さっきの停電のせいで声の震えが……


龍太「なぁ」


「はい…？」


龍太「…ホンマに天宮さん？」


「え…」


崇裕「何言うてんねん！どっからどー見ても天宮さんやん！w」


龍太「おかしいと思わん？」


崇裕「え？」


龍太「さっきの停電もそやけどさ…天宮さんは暗所恐怖症ちゃうやろ？」


崇裕「うん」


龍太「なのに…声震えるかな？」


…分かってたんや……


照史「まぁ…確かにそやな」


崇裕「けど…なぁ？」


龍太「…だって、天宮さんは康二がAの事姐さんって呼んでる事知らんやろ」


康二「え？」


大吾「確かに…言うてないもんな」


康二「まぁ…そやね」


龍太「…天宮さん、どうなん？」

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