J事務所の紅一点は強火室担で室龍太の彼女です Part20 (ページ15)

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「ホンマはさ…辛くて苦しくて堪んないのに…強がるのは…強くいたいって思うから…」

崇裕「え…？」

「色んな事があって…頭が追い付かなくて…けど仕事はあって…今だけ強がらせてほしいって…思ってた…ホンマは脆くて…言いたい事も言えない…そんな性格やねんて…うちは…そんなに…強くなれなかった…いつも誰かにバレて…強がらせてほしい…って思いは…ずっと…変わらんままやった…どこ行っても強く…けど…人ってそう簡単には変われへんて…あの時感じたんよね……誰かが欠けたら…グループが寂しくなる…」

崇裕「お嬢…」

「いつまでも強くいたい…けど…時には昔の話をするのも悪くないと思うんよね…」

照史「…悪くないよ。…けど、それでお前が傷付くならやめた方がいい」

「傷付かないよ。…もう十分傷付いてるからね、うち……身体はもうボロボロやで…」

Aは苦笑いした

「…ダメやね…こんな弱くなっちゃって…」

崇裕「…お嬢は弱ないよ」

「ううん。弱いよ…弱くて脆いのに…誰にも頼れなくて…いつか爆発するんよね…多分」

照史「…1回さ、俺に話してくれたよな」

「え…？」

照史「…Jr.の時はさぁ…誰よりも強がりで…誰にも頼らない、強い先輩を演じてたやろ？何で誰にも頼らないん？って聞いた事があるやろ」

「あぁ…」

照史「…そしたらお前はさ、「うちには人に頼る事がよう分からへんねん」って言うた」

智洋「え…？」

照史「何で人に頼らなアカンの？自分の事は自分で解決せな意味ないやん、って」

「…そんな事言うた気がする…」

照史「せやろ？…俺は、どこまでもこの人は不思議な人やなぁ…って思てたで」

「え…」

照史「…ホンマは、頼りたいのに、強がって頼らへんくてさ…誰かに気付かれな弱音すら吐けなくて…強がりのくせに泣き虫で…何で俺らには言うてくれんのやろ、って」

「…言えないよ…」

シゲ「何で…」

「…だって…自分の事やもん。自分が原因で起こった事とか…自分で解決せな意味ない」

照史「…そやけど…」

「それにさ…簡単に頼ってたら、いつまでも他人に甘える事になるから。だから頼らないようにしてた…」

崇裕「…お嬢の過去の事とか…全部は知らんけど…辛い思いしたのは知ってるからさぁ…俺らメンバーには頼ってほしい。もしもさ…俺らに言えないなら…文ちゃんとか…龍太にでもいいから…言うてほしい」