J事務所の紅一点は強火室担で室龍太の彼女です Part20 (ページ12)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:207,410 hit

12 ページ12

「うん…」

風間「苦労人だね」

「うちよりも苦労人なんて多いよ。関西Jr.にはさ、うちらの同期も居るんやから」

雅紀「そっか…」

「4人居るんよ。WESTの同期」

風間「そうなの？」

「うん。みーんな20越えてるけどね」

雅紀「関西Jr.って意外と年齢高いんだ」

「そう…最年長でも26やからねぇ」

風間「あ、姫と同い年じゃん」

「そ。…それも彼氏やし…」

雅紀「あー…室くんだっけ？」

「そうそう」

風間「大変だね」

「ホンマよぉ…年長組とかたまにご飯行って話とか聞くけどさぁ…ホンマ…苦労してんのに楽しそうやもん」

風間「そっか」

「違う道でもええんやで？って…言えたら楽やのに…そんな事後輩に言えない…」

雅紀「姫…」

「…うちは先輩として…後輩にアドバイスをするだけやから…」

雅紀「そっ…か…」

「…関西Jr.のファンの子たちってね、きっと…どのグループのファンの子よりも不安やと思うねん」

風間「どうして？」

「メディアに出る事が少ないから…雑誌とかでしか、居る事が確認出来ひんねん。居ないと不安になって…春とか冬にコンサートしたりするけど…春に居ったのに、夏や冬に居らん、って事が多いと思うんよね…」

雅紀「そっか…」

「…うちらも…「あの子辞めたんやで」って言うのも辛いし…泣くの見るのも…すごく…心が締め付けられて…こっちまで苦しくなるんよね…」

風間「うーん…確かに…俺がその立場だったら辛いかも…」

雅紀「うん…」

「…辞めた人とね、約束したんや」

風間「何を？」

「…＂過去を振り返らずに前を向いて進め＂って……うちにとって…過去は楽しかった事ばかりで振り返らずにはいられへんねん…」

雅紀「…けどさ、その言葉いいね」

「え…？」

雅紀「別に2度と振り返るな、って言ってる訳じゃないし…それに…姫が楽しかったって事は分かってると思うよ？だからこそ辞めた人たちの事は気にしないで、姫には暗くならずに前を向いて歩いてほしいんだと思うよ？俺は。だって…東京に居た時もさ、デビューの話とかなかった？」

「あったけど断ったんよ…」

風間「どうして？」

「関西Jr.の代表として行ってたから」

風間「なるほどな…」

雅紀「帰ってくるって信じてたんでしょ？皆はさぁ…」

「多分…」

雅紀「大好きな事は皆…分かってるんだよ。だから、暗くなってる所を見たくないから…前を向いて進めって事じゃない？」