強火室担の紅一点は黄侍の妹 Part11 (ページ48)

今日:11 hit、昨日:17 hit、合計:161,610 hit

48 ページ48

.

シゲ「たまたま流星が机にぶつかって…小瀧のネックレスが落ちて…んで…」

智洋「シゲが水取りに歩いてたらのんちゃんのネックレス踏んで…壊した」

「ほぉ～…」

流星「踏んで壊して…望が帰ってきた」

「…んで喧嘩？」

照史「そう」

「…うちを呼ぶな！」

照史「誰も止められへんもん」

「はぁ？そこは解決してくれよ」

照史「いやいや…」

ｶﾞﾁｬﾊﾞﾀﾝｯ

「あら、お兄」

淳太「濵ちゃん困ってたで」

「え？」

淳太「すぐそこの自販機の横のソファーで、のんちゃんの話少し聞いたけど…」

「あぁ…」

淳太「どっちも悪いやろ」

シゲ「せやけど…」

淳太「謝ったのに許さなかったのんちゃんも悪いし、踏んで壊したシゲも悪い」

シゲ「…っ…」

淳太「…お前もやぞ」

「…分かってます…」

淳太「濵ちゃんでも手に負えへんなら無理やで」

照史「そやなぁ…」

智洋「…グループ内でギクシャクするのも嫌なんやけどな…」

「あぁー…どーしようなぁ～…んー……」

丈「お姉が行けば？話」

「アホか。うちに話すと思うか？」

丈「うん」

「アホ…崇裕さんでも無理ならここに居る人みんな無理や！」

智洋「うーん……」

ｶﾞﾁｬﾊﾞﾀﾝｯ

崇裕「お嬢」

「ん？」

崇裕「呼んでる。望が」

「…はい…」

ｶﾞﾁｬﾊﾞﾀﾝｯ

照史「どうなった？」

崇裕「んー…落ち着いたけどぉ……やっぱり壊されたのが嫌やったみたいやで？」

淳太「そやろな」

崇裕「うん。望の気持ちも分からんでもないけどなぁ…大切な物壊されたら誰でも怒る…もんな」

照史「まぁね…」

「…望」

望「…ﾌﾝｯ…」

「…もう～……ごめんな？…そのネックレスあげた時も理由も覚えてる」

望「なら何で…」

「…ネックレスが壊れたのは、長年使ってたからやと思うし…シゲが踏んだからでもあると思うよ。けどね、そのネックレスが切れたって事は…望はもう弱くない。…だからもう大丈夫って事や」

望「でも…大切な物やった……」

「そやね？嫌やったよね？けどシゲが謝ったのに許さなかったのは望が悪いやろ？壊したシゲも悪いけど…素直に謝ったのに、何で…許さなかったの？」

望「…嫌やった…」

「うん。それは分かってる」

望「…イライラしてたの…」

「何で？」

望「Aが居らんもん…」

「望も了承したやろ？仕方ない事」

望「…っ…」

「早く戻れるように頑張るから」