強火室担の紅一点は黄侍の妹 Part11 (ページ16)

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淳太「A、この写真見たことない？」

淳太は写真を見せる

「ん？…あぁー…あるよ？うちのアルバムに入ってるやつやろ？」

淳太「そう。…んで、こっちも見て」

「…ん？…同じ写真？2枚もあったん？」

淳太「…ううん。こっちの写真は…」

龍規「俺が持ってきた」

「へっ？」

龍太「何で同じ写真持ってるん？」

龍規「お前覚えてないん？」

龍太「は？」

龍規「結構前やけど…」

淳太「お前らが3歳の時」

「…え……嘘やろ…」

Aの目が泳ぐ

龍太「3歳…？」

淳太「うん」

望「ﾊｧｯ…!」

崇裕「…マジかよ……」

龍太「…公園？」

龍規「…そうや。…こっちが俺が持って来た写真で、こっちが淳太が持ってた写真」

龍規は2人に見せる

2人「これ俺(うち)や…」

龍太「…は？」

「何で？3歳の時にもう会ってたん？」

淳太「そういう事。お前の隣に居るのが…」

「弟か…」

淳太「そう。…龍太と将也は5つ離れてる」

龍規「つまり、将也が産まれる前」

龍太「何か…遊んでたような……」

「…このハンカチ！」

龍規「お嬢…」

龍太「それ！」

皆「えっ…？」

龍太「失くしたかと思ってたやつ…」

「やっぱり…これ渡してくれた子に会ったら返そうと思ってたのに…会えへんかったからな…」

淳太「…今でも好きなんやろ(ﾎﾞｿｯ」

「へっ…？」

淳太「はぁ…」

「え？どういう…」

淳太「やから…そのハンカチは龍太の。で、そのハンカチをくれた子が好きやったんやろお前。…意味分かるか？(ﾎﾞｿｯ」

「………あ……」

皆「え？」

龍規「…どーなるかなぁ～…」

龍太「え？」

望「…嘘やろぉ…」

崇裕「もう無理や」

望「そんなぁ……」

龍規「お嬢は覚えてんの？」

「んー…名前と顔は思い出せなかったけど…村さんと飲んだ時に…寝言言うてたらしい…けど…」

淳太「何て？」

「何やったかな…＂りゅうくん＂」

龍太「…っ！」

「そう言うてたらしいけど…覚えてない…」

龍規「寝言やもんな」

「うん……龍太の事やったんかな？」

龍太「…多分な」

「…ずっと好きやで。…初めて会った時からね？お互い小さかったし…覚えてなかった…けど、うちは…あの時から…多分好きやったんやと思う。…こんな所で再会すると思ってなかったけどさぁ……あれからもう…スゴい月日が経ったよね？…たとえ龍太が覚えてなくとも…うちはずっと好きやったよ」