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政治家「また来る」
康二「はいっ」
「…少しは忘れたらどうなの？」
龍太「お前が居る限りは無理や」
「あらそう？…どう？仕事の方は」
龍太「普通」
「そう…いい事じゃない」
龍太「…邪魔せんといてくれへんか」
「ふふ…wそれは無理ね。だって…これが私の仕事やから」
龍太「はぁ…」
「ふふw」
康二「大吾！」
大吾『どうした？何かあった？』
康二「それが…」
大吾『何？』
康二「政治家の人を追い返して戻ってんけどさ…」
大吾『うん』
康二「…部屋に鍵かかってる…」
大吾『はぁ！？』
康二「多分…ターゲットが閉めた！」
大吾『嘘やろ…龍太くん今日持ってる？』
康二「持ってへんよ…」
大吾『隠しカメラは？』
康二「付けたけど…」
大吾『なら俺がそっちから見るから』
康二「うん…」
「…ねぇ」
龍太「何？」
「…そんなに過去にこだわらなくてもいいんじゃない？」
龍太「は？」
「…あの時、殺すのはあの人じゃなかった。それに犯人も…違う人だった」
龍太「…どういう事や」
「通り魔事件があったんや。あの時」
龍太「………」
「…そこで刺された。…うちの人が見つけたんやけどね…」
龍太「助けなかった」
「…いや、助からなかった。そこで、彼は、助けようとして、ナイフを抜いた。その時…血が溢れ出て、どうしようか戸惑ってる間に亡くなった」
龍太「…っ…」
「…殺し屋にも、良心ってものがあるから。ただのサイコじゃない。でも…家族を奪ってしまった事は申し訳ないって思ってるんよ。龍太が犯人に対して憎い感情を抱いてるのも分かってたから……だから、いつか暴走するんじゃないか、って思ってた。だから私は…殺し屋やけど…暴走しないように…見てた。そして、いつか私を殺しに来るんじゃないかって。うちの人が殺したようなもんやから。だから…待ってたんよ」
龍太「…お前…」
「殺せとは言わない。そしたら犯罪者になるから。けど…さっき言った話があの時の全てなの。それだけは分かってて」
龍太「…っ…」
「…ずっとモヤモヤしたままだったと思う」
家
大吾「そういう事やったんか…」
崇裕「アイツが殺したんじゃない…」
照史「通り魔って事か」
淳太「みたいやな。…室たちは知ってたんかな」
崇裕「どうやろ…」
「…悪かった」
龍太「今更？」
「遅いって分かってる。…許されるなんて、1ミリも思ってない」
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作者名：室担の黄色ジャス民
| 作成日時：2018年7月17日 20時
