人間なんか信じひん (ページ8)

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龍規「6歳やったし…」

崇裕「…何で止めなかったん？」

龍規「止められへんかった。将也が産まれる前に施設に預けられた…」

照史「…なぁ…お母さんは何て言うてんの」

龍規「…何も言うてない。何も言わない」

隆平「…ありがとう」

龍規「えっ…？」

隆平「龍太には何も言わないで？…たまに…来てくれたけどさ…内緒にしてほしい」

龍規「けど…」

隆平「もう…傷付けたくないんよ。過去の事思い出して悲しそうな顔するのを見たくないからさ…今まであった事は…全部…全部秘密にして」

龍規「…分かりました」

隆平「龍太が大きい音や声が苦手なの知ってるよな？」

龍規「はい」

隆平「その…理由って…何なん？」

龍規「詳しくは分かんないですけど…家でも母はあまり怒んなくて…」

隆平「うん」

龍規「多分…親同士の喧嘩…かも…」

照史「親同士の？」

龍規「うん。何ていうか…2～3歳の時に…よう喧嘩しててん」

照史「うん」

龍規「よく怒鳴ってたから……それが多分…トラウマか何かなんやと思う」

隆平「そっか…」

龍規「はい」

隆平「…おおきに。守ってくれて」

龍規「いや…」

隆平「僕がもう少し強かったら…」

裕「マル…」

隆平「そしたら…龍太の事傷付けなかったのに…」

？？「そんな事思ってない」

崇裕「龍太…」

大吾「康ちゃんも…帰ってたんや…」

康二「まぁね…」

隆平「だって…僕だけ先に施設出たから…」

龍太「ジャニーズに入った事知ってたから…俺も入った。施設に居たくなかったからお兄に頼んで連れて来てもらった」

隆平「でも…」

龍太「…小さい時に守ってくれるって言うたから…その言葉ずっと信じてた。だから虐めにも耐えれた」

隆平「…っ…」

龍太「…関ジャニを結成した時くらいに施設出て…まだその時小学生やったから施設出られへんかったけど……傷付けられたなんて…ちっとも思ってないよ…」

隆平「でも…僕のせいで…ずっと…」

龍太「そんな事思ってないよ……少なからず守られてた」

隆平「…っ…」

龍太「あとさ…」

隆平「…？」

龍太「ずっと黙ってたんやけど…」

隆平「え…？」

龍太「…多分…もうすぐ俺の目見えなくなるんよ」

皆「…っ！？」

隆平「え…」

龍太「黙っててごめん…」

隆平「待って…何で…」

龍太「何でって…」

隆平「病気とかちゃうやろ？だったら…」

龍太「虐めのせい」

隆平「…っ…」