人間なんか信じひん (ページ42)

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隆平「施設出たのは僕が先やし…それに…」

裕「…それに？」

隆平「…一生治らない傷が…龍太には残ってるから…」

龍太「言わんくていいって…」

隆平「言うといた方がいいって。ここに居る人には…」

龍太「ただの火傷やし」

隆平「そんなんちゃう」

裕「マル？」

隆平「…焼印」

皆「！？」

隆平「あるでしょ？」

龍太「…あるよ」

照史「えっ…」

龍太「腰に」

崇裕「それ…って…」

龍太「小学生くらいの時かな…どっかに連れて行かれて、無理矢理やられた」

望「それって…」

龍太「もう治んない。だって…死ぬまで取れへんって言われたから」

康二「それって…」

龍太「一生治んないよ」

崇裕「何で平気なん…？」

龍太「…平気じゃないよ。…あの時めっちゃ痛かったよ。でも…狂ってたんやろね。あの時は」

隆平「龍太…」

龍太「あれが愛情やと思ってたもん」

照史「龍太…お前…」

龍太「ヤバいよね」

隆平「俺覚えてるもん…その時の事」

龍太「死ぬかと思ったわ」

照史「よく耐えたな…」

龍太「高校卒業するまでは地獄みたいな施設に居なきゃアカンからな」

崇裕「…ドラマ撮ってた時もそうなん？」

龍太「うん。…1回さ、遅刻したやんか」

崇裕「おん…」

龍太「…その日の前日さ…夜中まで相手させられてたんよ」

崇裕「何で言うてくれへんかったん？」

龍太「言える訳ないやん。…男の人に抱かれてるなんて…」

照史「龍太…」

龍太「しんどかったわ。卒業したら楽になると思ってたけどね…」

隆平「え…？」

龍太「…連絡来てさ…○○に来いって言われて…相手させられるんやで？」

隆平「何で断らんかったん」

龍太「…お前の周りの奴に手ぇ出す、って…言われたら行くしかないやん」

照史「それって…」

龍太「関係ない人にまで手ぇ出されたら困るやん」

崇裕「だからって…」

龍太「嫌やろ？男の人に抱かれるん」

照史「そら嫌やけど…」

龍太「簡単に言えば体売っただけ」

信五「テレビ業界にもようあるわ」

裕「ヒナ…」

信五「ジャニーズがどうかは知らんけどさ…自分のレギュラー守る為にプロデューサーに体売るとか、ようある事やん」

裕「せやけど…」

信五「俺かて強要された事あるわ」

皆「ええっ！？」

信五「昔の話やけどな」

照史「昔の話でも…」

信五「ない？…特に淳太とかやけどさ」

照史「…あるん？」

淳太「強要された事？」