人間なんか信じひん (ページ5)

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照史「…いつか教えてくれるか？」

龍太「…多分」

照史「そか」

～数日後～

シェアハウス

康二「でか…」

大吾「まぁ…18人も住むんやし…」

大西「すご…」

リビング

信五「マル」

隆平「…何…？」

信五「…無理には聞かんから話したくなったら話してや」

隆平「…うん」

望「龍さんと来おへんかったん？」

康二「るーたくん寝てるもん多分」

崇裕「あぁ…」

大吾「そのうち来ると思いますけどね」

隆平「…そうかな…」

照史「えっ？」

隆平「…この間の事があったから…なかなか来づらいと思うで？僕は…」

裕「そうやんな…」

忠義「何があってん」

信五「タツ」

忠義「引きずったって意味ないやろ」

隆平「…龍太が来たら話すよ」

忠義「絶対やで」

隆平「うん」

～数十分後～

ｶﾞﾁｬﾊﾞﾀﾝｯ

康二「るーたくん！」ｷﾞｭｯ

龍太「うっ…お前体格考えろや…」

康二「遅かったから！」

龍太「はいはい…」

隆平「龍太」

龍太「…っはい」

隆平「ちょっと座ってくれへん？」

龍太「…はい…」

隆平「……たつよしに言われたから話すな？引きずったって意味ないもんな」

龍太「っ！？」

隆平「僕、実は施設育ちなんよ」

裕「施設育ち？」

隆平「そう。小1の時くらいから」

崇裕「龍太も…なん…？」

龍太「…そうや…」

隆平「僕が10歳の時に龍太が来たの。…4歳くらいやった？」

龍太「ｺｸｯ…」

隆平「その…施設が最悪でな…」

裕「そうなんか…」

隆平「まぁ…所謂イジメがあったんよ」

皆「！？」

隆平「よくターゲットにされてて…」

信五「2人とも？」

隆平「…うん……僕は高校卒業と同時に施設を出たけど…龍太は…まだ…やったから…」

忠義「結構離れてるもんな」

隆平「うん…だから…濵ちゃんもこの間言うてたけど…」

崇裕「あの時の…」

隆平「うん。レッスン場での事やろ？」

崇裕「はい…」

シゲ「レッスン場…？」

崇裕「シゲが…入った時くらいかな？」

隆平「僕と裕ちんが見に行った時」

照史「あぁ…」

隆平「…情緒不安定やったのはホンマやったと思うよ。けど…それには理由があるから」

裕「…それって…」

龍太「…信じれないんですよ…」

康二「えっ…」

龍太「…皆の事が…」

崇裕「龍太…」

龍太「悪い人じゃないって分かってても…心のどっかでは信じれなくて…」

隆平「僕ら色んな人に裏切られたりして…」