人間なんか信じひん (ページ31)

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龍太「今までごめん。たくさん迷惑かけて」

隆平「迷惑だなんて思てへんよ。…側に居てくれてありがとう」

隆平は抱き締めた

龍太「…っ…」

隆平「龍太は年下やねんからもっともーっと僕に頼ってほしいな」

龍太「…そんな…事…」

隆平「だって弟も同然やから。僕はね、龍太がずっと辛い思いしてきたの知ってるから」

龍太「…っ…」

隆平「嫌やったよね…僕が一足先に施設出て嫌な事もあったと思うし…」

龍太「…耐えれたんよ」

隆平「どうして言うてくれへんかってん」

龍太「だって迷惑かけれないから。…高校生になって…強姦とか…輪姦とか…」

隆平「それで苦しむなら…」

龍太「言えなかった…ずっと脅されてた…」

皆「…っ…」

龍太「誰かに言うたらもっと酷くなるって…だから言えなかった…」

隆平「…もっと早く気付けばよかったね…」

龍太「ううん…大丈夫…」

隆平「…うん」

稽古場

丈「龍太くん！！」

龍太「丈…大きなったな」

丈「へっ…」

龍太「身長伸びたね」

丈「見えてるん…俺らの事見えてるん！？」

龍太「うん」

丈「よかった…」

リチャ「…見えてるんや…」

龍太「皆大きくなったな」

大吾「そらもう10年くらい経ちますから」

龍太「ははw」

ｺﾝｺﾝ

ｶﾞﾁｬ

康二「あ…っと…」

真鳥「…畠山さん？」

龍太「…っ…」

大吾「龍太くん…」

龍太「ごめ…大吾…」

龍太は大吾の腕を掴む

大吾「…大丈夫です」

康二「…どうしたんですか？」

畠山「室くん少し借りてもいいかな？」

康二「すいません。今日少し体調悪いみたいなので…また後日でも…」

畠山「そう…ですか……少しでもいいんですけど…」

康二「けど…」

龍太「…大丈夫。行きます」

康二「るーたくんっ…」

龍太「すぐ行きます」

畠山「待ってますね」

ｶﾞﾁｬﾊﾞﾀﾝｯ

康二「大丈夫ちゃうやろ！」

龍太「…うん」

康二「じゃあ何で…」

龍太「…だって仕事やから」

康二「そんな…」

龍太「少し待ってて」

ｶﾞﾁｬﾊﾞﾀﾝｯ

康二「るーたくん！！」

大吾「康ちゃん…龍太くんずっと震えてたんよ？けどね…自分で決めたんよ」

康二「…っ…」

大吾「克服したいから、って」

康二「けど…」

大吾「丸山くん呼んどこ」

康二「…うん…」

～数十分後～

ｶﾞﾁｬﾊﾞﾀﾝｯ

康二「丸山くん！村上くん！」

隆平「龍太は？」

大吾「まだ…」