人間なんか信じひん

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隆平「…虐め…と…あと…」


亮「…あと？」


隆平「…施設の人…お金…」


淳太「金？」


隆平「人がどんどん居らんくなって…」


裕「これって…」


信五「人身売買やな…」


隆平「施設の人が…龍太の事…」


裕「そっ…か…」


隆平「僕…知ってる…施設の人が夜中に…」


裕「夜中に？」


隆平「夜中に…龍太の事叩いてた…」


皆「！？」


隆平「僕…知ってたのに…止めれなくて…」


裕「そかそか…」


隆平「守るって約束したのに…」


忠義「…大丈夫。守れてるよ」


隆平「…うん…」



〜翌日〜


ｶﾞﾁｬﾊﾞﾀﾝｯ


康二「あ、龍太くん！」


龍太「ﾋﾞｸｯ!? 何…」


康二「ごめん…」


崇裕「戻ったな」


照史「うん」


龍太「戻った？」


淳太「覚えてないん？」


龍太「何も…」


大吾「何日か分かります？」


龍太「…分からん」


康二「19日やで」


龍太「え？」


崇裕「子どもになってた」


龍太「…子ども…」


照史「4歳」


龍太「…ごめん」


崇裕「何で謝るん」


龍太「…全く喋らんかったやろ」


照史「そやな…」


ｶﾞﾁｬﾊﾞﾀﾝｯ


隆平「おはー」


裕「おう、マル」


龍太「俺ら子どもになってたって…」


隆平「え？そーなん？」


信五「おん。10歳と4歳」


隆平「あらま…」


忠義「…龍太」


龍太「はい？」


忠義「今から辛い事聞くけどええ？」


龍太「？？」


忠義「文ちゃんに全部聞いた」


龍太「あの人…」


忠義「ホンマなん？…人身売買されそうに…なったって事は」


龍太「…ホンマです」


皆「っ！」


龍太「高校生くらいの時に…」


照史「そうやったんや…」


龍太「連れて行かれそうになった時に…誰か忘れたけど助けてくれたんよ」


崇裕「覚えてないんか」


龍太「うん。けど…どこかで見た事あるような人やったんよね」


崇裕「そっか…」


ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ


裕「あ、俺出るわ」


信五「おう」


ｶﾞﾁｬﾊﾞﾀﾝｯ


龍太「…全部って事は…あの事も…聞いたんですか？」


忠義「まぁ…」


龍太「はぁ…」


ｶﾞﾁｬﾊﾞﾀﾝｯ


信五「誰？」


裕「宅配便の人らしいねんけど…」


龍太「…っ…！」


龍太はしゃがむ


隆平「龍太？大丈b…」


宅配便「大丈夫？」


ﾄﾝｯ


龍太「ﾊﾟｼｯ!」


宅配便「っ！」


龍太「触らない…で…」


隆平「龍太…？」


龍太「…俺に…触らないで…」


龍太は小刻みに震える


康二「るーたくん……？」


隆平「龍太？」

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