強火室担の紅一点は黄侍の妹の裏話 (ページ2)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:18,528 hit

2 ページ2

稽古場

「…すごいなぁ……」

？？「何してるん？」

「へっ…？」

？？「ここで何してるん？」

「…いや…付き添いで来ただけなので…」

？？「そっか。友達とか居るん？」

「いや…お兄ちゃん……」

？？「へぇ～…どう思う？」

「え…？…すごいな…って…」

？？「そっかwまだよく分からんかw」

「…はい…」

？？「楽しんで行きや？」

「…ありがとうございますっ」

？？「おう」

「ねぇねぇ」

？？「…？」

「君…いくつ？」

？？「…14…」

「あ、同い年！うちは中間A。君は？」

？？「…むりょるーた…」

「るーた？」

龍太「…ん」

「君もジャニーズ？」

龍太「…お兄ちゃんの付き添い…」

「じゃあ一緒やね」

Aは龍太の隣に座った

「…すごいね。皆」

龍太「…？？」

「…皆キラキラしてるように見える」

龍太「…どうしたん」

「…分かんないけど…少し羨ましいな…って思ってさぁ…」

龍太「羨ましい？」

「…うちさ…自分の気持ちが素直に言えない性格なんだ。ああやって表に出る事もあまり好きじゃないし。だから…こういう世界に、もし入ったら…性格も変わるのかな？って…思ってさ？」

龍太「…何かあったん？」

「んーん。…何か…羨ましいだけ」

龍太「…へぇ……」

？？「Youたち」

2人「ﾋﾞｸｯ!!」

？？「見学かい？」

龍太「まぁ…一応…」

？？「ジャニーズに興味ない？」

龍太「いやぁ…」

「…うち女だし…」

？？「興味あったらでいいよ」

2人「はあ…」

ー稽古終わりー

淳太「A」

「はーい。…じゃあね！またどこかで！」

龍太「…ぁ…うん…」

電車内

淳太「あの子知り合い？」

「んーん。今日初めて会った子」

淳太「へぇ…」

「室龍太？って言ってたかな。お兄ちゃんの付き添いって言ってた」

淳太「あぁ…」

「同い年の子だった」

淳太「そっか」

「うん」

淳太「今度さ、舞台出る事になってん」

「へぇ～」

淳太「来る？」

「うん。ママと行く」

淳太「ん、そか」

「うん」

ー新幹線ー

「…ねぇ」

淳母「ん？」

「お兄ちゃんどこ？」

淳母「あぁ…多分向こうじゃない？」

「そっか。…あ……」

淳母「ん？」

「…この前の稽古場に居た子が居たから…」

淳母「挨拶してきたら？」

「…うん。行ってくる」

淳母「ここに居るからね」

「うん」