人間なんか信じひん 2

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快斗『守れ…』


隆平「かい？ちょっと途切れてんねんけど…大丈夫？」


快斗『…頼むぞ…隆平…』


隆平「かi…」


？？『ﾁｯ…電話すんなつったやろ！』


隆平「ﾋﾞｸｯ!?」


？？『隆平くーん？もう場所は分かってんのよー。時間の問題やでー？』


隆平「ちょ…快斗は」


？？『最後に一言やれ』


快斗『…隆平…頼んだ…』


？？『じゃあねー？…隆平くん？』ﾌﾟﾂｯ



隆平「切れた…」


裕「どうしたん？」


隆平「いや…施設の時の…唯一の友達が…」


龍太「どうしてん」


隆平「…アイツらが…狙ってる…って…」


亮「狙ってる？」


隆平「うん…」


龍太「…他に何か言われたんちゃうの？」


隆平「…施設の奴らが…場所は分かってる…時間の問題やって…言うてた…」


皆「！？」


隆平「傍に居れ…って…」


裕「つまり…マルより、龍太の方って事？」


隆平「うん…」


龍太「えー…」


隆平「もしかしたら…僕が出る前の人たちも捕まってるんじゃ…」


龍太「そんなはず…」


隆平「だって快斗が捕まってんねんで？出たのは俺より後やけど…有り得る話やで？」


龍太「けど…」


隆平「快斗は多分捕まってるんや。きっと…気付かせる為に俺に電話してきたんや」


龍太「…っ…」


隆平「…俺より…狙われるのは龍太や」


龍太「…分かってるそんな事…」


隆平「だから…」


龍太「だからって守られなくていいよ」


隆平「龍太…」


龍太「俺やって分かってるよ。…アイツらが俺の事狙って来るって」


隆平「だったら…」


龍太「自分やって狙われんねんで？他の人の事より自分の心配しろや」


隆平「…龍太…」


龍太「…いつも守られてばっかは嫌や。自分の事くらい自分で出来るから」


隆平「…分かった」



ー翌日ー


隆平「反抗期やぁ〜…」


忠義「そない落ち込まんくても…」


隆平「反抗期…」


裕「はぁ…大体1回くらいあるて」


隆平「反抗期…うぁあー…」


信五「うっさいのぉ…もう大人やねんから！反抗期とかちゃうやろ！」


裕「そやで」


隆平「だって…だってぇ……」


亮「うっさ」





康二「龍太くーん」


龍太「んー」


康二「気ぃ付けてやー？」


龍太「分かってる」



ー仕事終わりー


大吾「終わったー」


大西「疲れたぁ〜」


康二「龍太くーん？」


龍太「んー？」


康二「帰ろーや」


龍太「ちょっと待ってて」


康二「どこ行くん？」


龍太「トイレ」


康二「えー？俺も行くー」

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