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将也「そのままでええん」
龍太「何が分かんの？お前に」
将也「何も分かんないよ。どれだけ辛かったのかも分かんない。けど、俺はもう悲しんでほしくないから、我慢してほしくないから」
龍太「…っ…」
将也「…ごめん…気付けなくて…」
将也は抱き締めた
龍太「…っ…」
将也「嫌なら突き放してくれていいよ」
龍太は動かない
隆平「龍太…」
将也「…今のお兄に、俺を突き放せる程の力なんて残ってないんやろ？」
龍太「…っ…」
将也「…この注射器…」
隆平「え…？」
龍太「違っ…」
将也「…薬でも打たれた？」
龍太「…違うよ…」
将也「筋弛緩薬やろ」
信五「それって…」
裕「筋肉の動きを弱めるやつ…」
将也「だから動けなかったんや」
隆平「龍太…」
将也「もうさ…嫌なら嫌って言いなよ。お兄の性格なんて分かってるけどさぁ…ホンマに嫌なら嫌って言うた方が、自分の為やで」
龍太「…っ」
将也「…薬打たれて、抵抗出来なくて…」
康二「将也っ…」
将也「何の為にするの？」
龍太「…何の為でもないよ」
将也「何で」
龍太「ただ道具として使われるだけやから」
崇裕「龍太…」
龍太「今のお前の年齢までずっとやられてたんや…」
将也「…知ってる…だから言うたやんか」
康二「将也…？」
将也「俺辞める時に言うたよね。俺が事務所辞めたら体売るの止めてって約束したやん」
皆「！？」
将也「それは、お兄ちゃんとも約束やったよね？なのに何で？今こんな事になってんの」
龍太「…じゃあ逆に聞くけどさ…」
将也「何」
龍太「…お前の大事な友達とか…そいつらに同じ事する、って言われたら…どうする？」
将也「それは…」
龍太「自分か友達、どっち取る？」
将也「…っ…」
龍太「…自分やろ？…誰だって自分が一番…大事な人を犠牲になんか出来ひんやろ」
将也「…そうやけど…」
龍太「だからこんな続いた」
照史「どういう…事…」
龍太「ずっと脅されてただけ…手ぇ出されたくないならお前が我慢しろ、って」
隆平「どうして…」
龍太「どうして？…やられても良かったん」
隆平「それは…」
龍太「…俺が我慢したらやられる人が居なくなるから我慢してたんやで」
隆平「龍太…」
龍太「ずっとしんどかったけどね…」
崇裕「目の奥死んでる時あったもんな…」
龍太「…ほぼ毎日死んでたわ…アクロバットめっちゃしんどかった…」
照史「あぁ…腰？」
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室担の黄色ジャス民(プロフ) - いずみさん» ありがとうございます！頑張ります (2018年9月16日 16時) (
レス) id: e9fb5bd333 (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - このお話大好きです、更新楽しみにしてます (2018年9月16日 14時) (レス) id: 2c06a87e29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：室担の黄色ジャス民
| 作成日時：2018年8月10日 20時
