幼なじみは…<4>

#91 ページ46

あ「健人いたよー！」








応援の準備してる


風磨のとこに



健人の手を引きながら戻ってきた。







風「中島ｧどこいってたんだよ。」







なんか…風磨すっごい応援する気満々じゃない？？









あ「勝利いたっ！！あと神宮寺君も！」





風「あ、勝利ー！！ていうか、岸は？」






そういえば、どこにいるのかな？






健「3番目の列の一番左。」






見つけるの早くない？？





風「あ、ほんとだ。てか、岸足ｶﾞｸｶﾞｸじゃん。笑」









あ「ほんとだ。あっはは。」







どんどんいろんなものを


借りていって、



あっという間に勝利の番。



ちなみに
岸くんはお母さんのおにぎり、

神宮寺君は中丸先生の白衣。





岸君、めっちゃてんぱってて面白かったな笑









あ「勝利ー！！」




風「勝利！！一位だかんなぁーー！！」









応援に気づいた勝利が、


チラッとこっちを見て



白い歯を見せながら笑った。




一斉にスタートして

紙をめくる勝利。



あ「なんて書いてあるんだろう？」





すっごい難しい顔してるけど。




風「なんか、こっち向かってきてる？あっ、もしかして俺？！」




ヤバイヤバイと隣で勝手に焦り出してるけど。





勝「健人先輩！！お願いします」




ええっ、健人？！




健「…俺？」





すっごい困ってるじゃん。





さっきまで騒いでた風磨も固まってる。笑







風「中島！行け！」


あ「健人！頑張って！！」




勝「お願いします！」



よく、お題が分からないまま
健人と勝利でトラックに戻る。




戻った瞬間。






「『きゃあぁぁぁぁぁ！！！！！』」








大歓声。







あ「すっ…すごい。」




風「まー手繋いでるからなー。」






そう。



手を繋いで走ってるからねー。






元生徒会長と現生徒会長。



風「よっしゃぁぁぁ！！」




「『きゃあぁぁぁぁ！！！』」




あ「やったー！！一位！！！すごい！！」







声援がおっきすぎて、

回りの声が聞こえない。


ゴールテープ、切っただけだよ？




なんか、胸がﾓﾔﾓﾔする。




走り終えた健人が、戻ってきた。






あ「お疲れ様。すごかったね。」





風「お題、何？」



え、さっきのテンションどこいったの？！





健「あぁ、元生徒会長。」




なるほど。




次、


3年生最後か、りリレー楽しみだな。

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