幼なじみは…<4>

#81 ページ34

…一週間後…









あ「お母さんからアルバムとどいたんだけど…見る？」









突然送られてきた昔のアルバム。









【Aと健人君はじめてのプール】







題名が書かれた下に写真が何枚も貼ってあった。









健「あっ…これ。」









あ「あ…懐かしいね。」









健人と私が一緒にお泊まりにいったとき。









〜15年前〜




あ『健人君…泣』



当時暗い部屋で寝るのが怖かった私は誰にも言えずに泣きながらベッドに潜り込んでいた。









そんな時に健人が唯一その私に気づいてくれて、私が寝てるベッドに入って一緒に寝てくれた。







健『大丈夫？Aちゃん？泣いてるよ？』









あ『健人君…！A、怖くて泣いちゃった…。』









健『大丈夫。ぼく、ずっとAちゃんのそばにいるから。』





っていってくれたのを覚えてる。









あ「あっ。これも！！」




健「5歳の時か？これ。」









〜13年前〜









あ『健人君、健人君、見てみてこれ！』









近所の松島公園で遊んでたとき。









健『すごーい！Aちゃんとぼくのお城？』








あ『うんっ！そうだよぉ！！こういう家に一緒に住もうね！！』







ｻﾞｧー






私が一生懸命作った砂のお城を
意地悪な男の子に踏まれて壊された。







男の子『バカじゃねぇの？こんな所にすめるわけねぇじゃん！！』







あ『うわぁぁぁっん…。』








ﾄﾞﾝｯ









健『謝れよ！Aちゃんに謝れよ！』









健人が男の子を押し倒して成敗してたっけ？









あ「ふふっ。健人って私のヒーローだね!!」









健「お前が泣き虫過ぎんだよ。笑」









他のページも見ていっていろんな事を思い出した。









夜になって部屋で、送られてきた昔のアルバム2冊の内健人とのアルバムじゃない方を棚の奥に押し込んだ。







あ「はあっ…。」









絶対に開かない。
開いちゃいけない。

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