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side S
R「紫耀先輩」
生徒会室のドアを開けたのは、噂をしていた?廉だった。
「どうしたの?」
R「いや、なんか担任がこれ“生徒会長に持って行ってくれ”って言われたんで、持ってきました。」
そう言って手に持ってたプリントを俺が使ってる机の上に置いた。
「なんのプリント?」
R「さぁ?」
「でも、“早めに持って行け”とは言われました。」
そう言いながら、生徒会室にあるソファーに寝転がった。
「俺まだここで仕事してるから、眠たいなら寝てな。」
俺が言う頃には廉は目を閉じて寝ていた。
そっと近くにあったブランケットを廉にかける。
「お前大丈夫かよ。」
たぶんこの声も届かないんだろうけども
最近会ってなかったけど、また痩せてる。
一目見たいだけで分かるぐらい痩せている。
廉の家族はいま、海外に居ると聞いている。
仕送りもあるみたいだけど手を付けてないみたい。
なにかあるのはわかるけど、俺が踏み込んでいい話でもないし...
“頼ってくれてもいいのに”
なんて思いながら席に戻った。
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作者名:sena | 作成日時:2023年6月24日 22時