七者択一を迫られて…（続 all） (ページ8)

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☆ ページ8

服の裾を引っ張られて、重心が傾く。

咄嗟のことに対応出来ず、山本さんの上に乗っかる。

すぐに立とうとするも、お腹の前で腕を交差して抱きしめるように固定されたため立てなかった。

暴れようにも、抱きしめられた際に腕も巻き込まれたためそれも出来ない。

『よ、祥彰さ…』

　ymmt「ねぇ、逃がさないよ…？」

さっきよりも距離が近い。一言、1文字話す度に息が耳にかかる。

　ymmt「僕、本当はね？今日仕事するためにオフィスに行く予定だったんだ。でもね？Aちゃん見つけたから昨日返信もしなかったし着いてきちゃった。」

『それってどういう…んんっ…！』

話の途中で耳にキスが落とされる。我慢が出来ず、反応してしまった。

　ymmt「ふふっ、本当に耳弱いんだねぇ。そうだよ、映画を見に来たのも嘘。後つけたら君が映画館に来たから同じ時間の隣の席とったんだよ？真後ろにいたのに気づかないなんて悲しいなぁ…」

映画の微量な光で見えた山本さんは、どこか悲しそうな、でも楽しそうな顔をしていた。

　ymmt「ねぇ、こっち向いてよ。」

ここで言うことを聞くのはマズイだろう…そう思って無視していると、顔を無理やり山本さんの方に向けられる。

『んっ……！』

強引に、なおかつ深い口付けをされる。

顔の角度を変えて何回も、何回も…

顔を無理やり向けられているため、腕は1本外れている。

抜け出そうと必死になっていると、耳を撫でられてしまった。

『んんっ！』

だんだんと力が入らなくなってきた…