七者択一を迫られて…（続 all） (ページ5)

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☆（fkr）ページ5

『あの、ご飯代ほんとに払わなくてよかったんですか？』

　fkr「いいのいいの、だって好きな子にはいい顔してたいでしょ？」

あの後、無理矢理俺がご飯代を支払った。

(あんなに私が払うって言って…すっごくいい子なんだなぁ…)

ちょっとしたことにさえも、ドクドクと胸が高鳴っていく。

　fkr「じゃあ、ここでお別れだね。」

寂しいなぁ…とボソッと呟いたつもりが、Aちゃんには聞こえたらしい。

『まぁ、明後日会えるじゃないですか。』

そう言ってにこりと俺に微笑みかけたが、その笑顔が別れの合図のような気がして…

　fkr「…1日空いたらダメなんだよ。」

気がつくと、俺はAちゃんを抱き寄せていた。

　fkr「本当は、1秒だって離れたくない…」

そう言葉を発した時、何故だか言葉が震えていた。

(でも、今日は帰らないと…)

これが最後。そう思ってそっと頬にキスをした。

　fkr「じゃあ、また明後日ね。告白の返事、ずっと待ってるから。いい返事期待してる」

そう言って、踵を返して駅とは真逆の方向に歩いていく。

俺は、今日起きた出来事を一つ一つ鮮明に思い出す。

(今度は、正式にキスできる関係になりたいな…)

そんなことを考えながら自宅へと向かった。