七者択一を迫られて…（続 all） (ページ30)

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☆（sgi）ページ30

少し乱れているAちゃんのタートルネックの首の部分を下げると…

案の定、そこにはキスマークと思われるような赤っぽい跡がくっきりと付けられていた。

　sgi「…全然大丈夫じゃないじゃん。誰に付けられたのよ？やっぱりこうちゃんでしょ？あいつ…」

『ほんとに大丈夫なので…』

　sgi「大丈夫じゃないでしょ」

俺は咄嗟にそう言って、優しくハグをしていた。

sgi「俺が目離すと、すぐ誰かに襲われてるじゃん…もうそんなん耐えらんないよ…」

優しく、こっち見て？と言うと、Aちゃんがこちらに振り返る。

そっと、Aちゃんの唇にキスをすると、驚いたのか後ずさってしまった。

俺にはそれが、悲しくて悲しくて仕方なかった。

　sgi「ねぇ、俺から離れないで。ずっと傍にいてよ…」

もはや今の俺にブレーキは効かない。

今度は逃げられないように、少し強くハグをした。

『す、がいさ…』

　sgi「ねぇ、どうすればAちゃんは俺から離れないかなぁ…？」

『…え？』

　sgi「俺、すっごい我慢してんだよ？なるべく嫌われないように、いつも通りに振舞ってるし、Aちゃんの事襲いそうになったこともあるし…それなのに、他のやつに襲われてるし…」

自分でもビックリするくらいにその声は震えていて、もう何が何だか分からなくなっていた。

　sgi「…俺もう我慢しなくていいかな？」

俺はそっとAちゃんの耳を舐める。

『ん…！ちょっと待っ…』

　sgi「Aちゃんのどこが弱いのか俺知ってるよ？ずっと見てたからね、耳と…さっきやられた跡を見る限り首もかな？

首筋を舐めると、ビクビクと体を反応させた。

　sgi「Aちゃん反応良すぎ…もっといじめたくなっちゃう…」

また耳を舐めると、声を必死で抑えようとしているが微かに漏れていて、そこがまた可愛くてしょうががなかった。

(あぁ、このままずっとこうしてAちゃんと一緒にいたい…)

そんな想いに浸っていたその時、遠くで誰かの声がした。

　kwmr「須貝さんいない？僕今用事あるんだけど、」

　izw「あー、須貝さんならさっき仮眠室いったよ。」

　kwmr「…起こしちゃまずいかな？」

　izw「見るだけ見てきたら？」

　kwmr「そうするわ」

河村さんがオフィスに来たらしい。

(…なんで河村が？もっと遅く来るはずじゃ…)

俺の頭の中は軽いパニックに陥っていたが、そんなことはお構い無しにヒタヒタという足音はドンドン大きくなってくる。