七者択一を迫られて…（続 all） (ページ28)

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☆（sgi）ページ28

side:sgi

今日はいつもより早くオフィスに着いた。

何故かって？一昨日ぶりにAちゃんが出勤する日だから。

1日空いてるんだから、Aちゃんが来た瞬間から一緒にいたいじゃん？

　sgi(もうそろそろ来るかな…？)

Aちゃんが会社に来るのは時間はだいたい決まっている。なぜなら電車で通勤しているからね。

少しオフィスを離れ、キッチンに向かった。

そして、爆速でコーヒーを入れミルクとガムシロを入れて戻る。

Aちゃんがオフィスに来た時にキッチン行かなくてもいいようにね。

だってそっちの方がいっぱい一緒にいれるでしょ？…好感度も上がるし。

オフィスに戻ってから1分もしないうちにAちゃんが入ってきた。

(タイミングバッチリじゃん…！)

『おはようございます！』

オフィスに入ってから早々にいつも通り元気な挨拶を響き渡らせる。

　kwkm「おぉ、おはようA。…あれ？今日タートルネック着てる。珍しい。」

『はは、なんか最近寒くって…』

確かに、Aちゃんがタートルネックを着ているのは珍しい。

(俺が思ってるより寒がりなのか…？え、何それ可愛い)
さ
　fkr「Aちゃんおはよー、って白のタートルネック着てる！俺とお揃いじゃん！」

少し早歩きで近寄る福良とAちゃんを交互に見比べると、パッと見全く同じように見えるくらい似ていた。

(…いいなぁ、福良。)

そんなことをぼんやりと考えていると、

『拳さんも今日、タートルネックなんですね！なんか、ペアルックな感じがしていいですね！』

(ペアルック…？それってあのカップル同士がやるやつ？)

そのことを意識した途端、俺の中で嫉妬心が渦巻いていった。

『あれ？今日、河村さんは？』

　sgi「河村は今日、午後に遅れてから来るって〜」

『あ！駿貴さん！おはようございます！』

そこでようやく俺の存在に気づいたらしい。本音を言えば1番に挨拶して欲しかったなぁ…

　sgi「おぉ、おはよう！今日も元気いいなぁ笑はいこれ、コーヒー。Aちゃんはミルク入りだよね？」

『ありがとうございます！さすが駿貴さん！タイミングがいい！』

　sgi「まぁ、ナイスガイはこれくらい出来て当然ですよ笑あと、」

そこで一旦言葉を切って、Aちゃんを引き寄せ

　sgi「あんまりペアルックとか言っちゃダメよ？嫉妬して襲っちゃうから…」

そう言ってから席に着いた。

(これで少しは意識してるといいなぁ…)