七者択一を迫られて…（続 all） (ページ25)

今日:22 hit、昨日:3 hit、合計:21,733 hit

☆（wtnb）ページ25

side:wtnb

(やっと、Aちゃんと会える…！)

俺はいつもよりも早く起きて、念入りに髪型や服をセットした。

なんでかって？理由は簡単。Aちゃんと2日ぶりに会うから。

2日前、俺がAちゃんに電話で言ったことを思い出す。

　wtnb(次の出勤日の日覚えといてね？)

ふと、自分の顔を鏡で見ると何故か口角が上がっていた。

(これから、Aちゃんに何しようかな…)

そんなことを考えながら、軽い足取りで家出た…
－－－－－－－－－－
オフィスのドアを勢いよく開ける。

『あ、おはようございます！』

入った瞬間、Aちゃんが出迎えてくれた。

　wtnb「おはよう、Aちゃん！」

そう言ったが何故か固まったまま動かなくなってしまった。

　wtnb「Aちゃん？どうしたの？」

問いかけてみたが、反応が一向にない。

　wtnb「おーい？Aちゃ〜ん？」

『はいっ！』

　wtnb「んもぉ、ビックリしすぎでしょ笑さっきからずっと呼んでたんだけど、」

『あぁ、すみません！ちょっとボーッとしてて…』

(そんな反応しないでよ…いじめたくなるじゃんか…)

　wtnb「ふーん…じゃあ…」

そう言って、Aちゃんに顔を近づけて

　wtnb「今日もよろしくね…？」

そう言って席に着く。

(今日はどうやってAちゃんと二人になろうかな…)

そんなことを頭の片隅に置きながら作業に移った。
－－－－－－－－－－－
(全っ然オフィスから出ないんだけど…)

Aちゃんが俺の向かいの席に座っていたから、Aちゃんの方を見なくても大体何してるのか分かったんだけど、オフィスから出る様子が全くない。

(飲み物も買ってきてたみたいだし、記事の確認もここでできるし…あぁー！もう！)

そんなことを内心思いつつ、表では上手くポーカーフェイスで平然を装っている。

その時、Aちゃんが席を立ちオフィスから出た。

(…よし！俺も後をつけるぞ)

そうして俺も、オフィスを後にした…
－－－－－－－－
(Aちゃんトイレか…)

俺はトイレ前の廊下で待ち伏せする。一見変態じみているが、これは仕方の無いことだろう。多分…

(まだかな…誰かに見られたら終わりなんだけど…)

俺は異様にソワソワさせていた。

その時、微かに足音がした。

反射的にトイレの方を見ても、誰もいない。

(俺の勘違いか…？)

そう思ってあくまでもトイレに行くような雰囲気で覗きに行った。