☆ ページ23
ドアがガタガタと動く。
私と航平さんは、驚いてほぼ同時にドアの方を見つめた。
しん…と静まり返った直後、
sgi「…あれ？おかしいなぁ…」
と、小さく須貝さんの声がした。
『すがいさ…んんっ！』
中から叫んで助けを呼ぼうとしたものの、キスで口を塞がれる。
wtnb「ダメだよ…逃げようとしないで。」
キスをされている間も、ドアはずっとガタガタと動き続ける。
突然、バキッという音が部屋に鳴り響いた。
音がした方を見ると、あの謎の器具が真っ二つに割れて、ドアが開けられていた。
須貝さんが力でこじ開けたらしい。
sgi「んだよ、も〜…」
と言いながら入ってきて、こちらを見ると数秒間立ちつくした。
sgi「ちょ…何やってんの…？」
大股でこちらに近づいてくる。航平さんは目にも止まらぬ早さで私の上から降りた。
wtnb「別に何も無いので…」
捨て台詞かのようにそういうと、仮眠室から足早に出ていった。
ちゃんとオフィスに戻ったことを確認した須貝さんは、ドアを閉め、私がいるベットに座る。
sgi「大丈夫！？何もされてない！？怖くなかった！？」
物凄い勢いで色々な質問をされ、少し困惑してしまった。
『あ、いや、大丈夫ですので！』
そういうと、少し真顔になり、
sgi「ちょっと失礼…」
と、タートルネックを下げてくる。勿論、そこにはさっき付けられた跡や昨日の跡がある。
sgi「…全然大丈夫じゃないじゃん。誰に付けられたのよ？やっぱりこうちゃんでしょ？あいつ…」
そう言った時の目は、ギラリと輝いていた。
『ほんとに大丈夫なので…』
sgi「大丈夫じゃないでしょ、」
そういって、優しくハグをされた。
sgi「俺が目離すと、すぐ誰かに襲われてるじゃん…もうそんなん耐えらんないよ…」
こっち見て？と言われ、反射的に須貝さんを見る。
何故か、切なそうな顔をしていた。
そっと、キスをされる。私はビックリして後ずさってしまった。
sgi「ねぇ、俺から離れないで。ずっと傍にいてよ…」
そう言ってまたハグをされる。今度はがっちりと固定されていて、逃げられそうにもない…
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作者名：モニ | 作成日時：2022年1月21日 23時
