七者択一を迫られて…（続 all） (ページ17)

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☆（izw）ページ17

side:izw

(はぁ…なんでAちゃん休みなんだよ…)

そんな仕方のないことに対して理不尽に怒っていた。

そう、今日は俺の天使であるAちゃんが休み。社長として社員には休暇を与えなければならないのだが、彼女には毎日来て欲しいくらいだ。

(オフィスで休んでくれないかなぁ…)

そんなことをボケ〜ッと考えていると、案の定仕事は進まない。

　kwkm「伊沢、ちゃんと仕事して。」

　izw「う〜ん…」

曖昧な返事をして会話を濁す。

(最近ただでさえ忙しかったのに癒しがないなんて…早く明日になんないかなぁ…)

そんなことを考えていた時だった。

『お疲れ様です！』

…え！Aちゃん！？

(え、やばいどうしよう可愛すぎる…話しかけても大丈夫かな？なんて話しかけよう…)

グルグルと頭の中で思考を回転させていると、他の奴と少し話した後に、Aちゃんがおもむろにカバンから缶を取り出した。

『じゃん！頑張っている皆さんに差し入れです！』

いやいやいや…みんなに差し入れとかどんだけ空気読めて優しいんだよ…

　sgi「お、○○のクッキーじゃん！俺これ好きなんだよね〜、貰っていいの？」

『どうぞどうぞ』

そう言うとライターのみんなが一斉に食いていく。

俺も他のやつに負けじとすぐにクッキーを取りに行った。

　izw「Aちゃんありがとね、ありがたく貰うわ」

さりげなく頭を撫でると、にへっと笑いかけられた。

(その笑顔はズルい…)

俺が仕掛けたつもりが、逆にやられてしまった…

クッキーを1枚手に取り、いつもと同じ席に座る。

(あ、そうだ…Aちゃん俺の上に座らせてクッキー半分こしようかな…)

そう思い、Aちゃんを呼ぼうとした時だった。

(…？Aちゃんが見当たらない…)

その時、俺の頭の中に2つの仮説が思い浮かぶ。

1つはみんなのお茶などを入れに行ったこと。2つ目は…もう帰ってしまったこと。

何故だか、後者の方が当てはまっているような気がして、俺は急いでオフィスを出た。
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(いた…！)

予想は見事的中。Aちゃんは丁度ドアから出るところだった。

(嫌だ…俺はまだAちゃんと一緒にいたい…！)

その想いが、俺の中で一気に高まっていく。

気付けば俺は、Aちゃんを引っ張って会社の中で使われていない部屋に連れていった。