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「ねえ、好きな子いないの?」









その言葉に、思わずシャーペンを動かす手が止まった。









部活がオフだという国見くんと、今日も今日とて日誌を書く私。



一緒に帰るために国見くんは付き合ってくれてたんだけど_____









『ん、なに。え?』









いきなりなにを言いだすんだこの男は、と、つい驚きを隠せない顔をしてしまう









「だーかーらー、意中の男はいないのか?って聞いてんだよ」




『う〜〜ん』




「はっ、まじ、いないの?」




『どうして馬鹿にした笑い方なのさ!』




「だって今時女子高生が好きな人いないとか、ある?」




『……だって、考えたこともなかったし…』









あー、だめだ!日誌に集中集中!







そう思って右手を動かそうとしたら、国見くんの手に掴まれた

















「じゃあ、俺は?」





『ぇ、』









国見くん?









今まで国見くんのことが好きだとか、考えたこともなかった、だけど、









ぼわっ









一気に顔に熱が集まるのがわかる、だめだ、恥ずかしい、顔を隠さなきゃ、



そう思いながらも、少し国見くんの反応が気になって腕の隙間からちらりと覗いた









「えっ。待って、無自覚?」









顔を真っ赤にして、焦っている顔の国見くんがいた。









『え、ちょ、え、あの、』









考えたことなかったけど、国見くんといると楽しくて、落ち着いて、なおかつ幸せで……









ってこれ、好き?



私、国見くんが好きだったのかーー!?









いや、思い返せば2年の時すんごい辛かったし毎日のように国見くんのこと考えてたような気がする









それは…もう、それは…?









「ま、いいや さっさと日誌終わらせてね、下駄箱で待ってるから」









と言って国見くんは顔も見せずにすたすたと教室から出て行ってしまった









なんだったんだ……今の?









国見くんのあんな反応、超レアじゃん……

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設定タグ:ハイキュー , 国見英 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:にょにょ | 作成日時:2020年4月2日 17時

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