幻 (ページ13) - 小説/夢小説

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「おっじゃまっしまーす」

ぴょんぴょん、と私の家に入ってきた英

19歳ながらに、とても可愛い子供に見える時がある

「へー、ここがAの新居か」

『どうどう？まあまだ何もないけど』

初めての一人暮らしで引っ越ししてきたここは、大学に通えやすい場所にした。

だから英の一人暮らししてる家からはまあまあそこそこに遠い。

割と快速電車を乗るぐらい遠い

ぎゅっ

「あーあ、これで遠距離恋愛だ」

後ろから抱きしめてきた当の本人は、その事を気にしているようだけど

『大丈夫だよ～月に一回は絶対会えるじゃん！』

「…………ま、そうだね」

少し間があったけど英は自分の家みたいに私のベッドに寝転ぶ

『へへ、お互い大人になったよね』

高校時代を思い出して微笑ましくなった

英も同じように笑って

「久しぶりに金田一とも遊ぶ？」

と言い出した

懐かしい名前に、思わず頷いてしまった

楽しい大学生活

国見英のいる生活は、幸せです