トリセツ七十六 ページ31
研磨side
A「ふぁ…」
欠伸をしながら前から歩いてくるA。
…髪ぼっさぼさ。
「…眠いの？」
A「あ、研磨だー」
朝起きてトイレに向かう途中にAにばったり会った。
いかにもついさっき起きましたって見た目。
涙の溜まった目をしぱしぱ瞬きしながら、俺に抱きついてきた。
「ちょっと…」
A「研磨よく寝れたー…？」
「んーまぁ…」
A「そっかぁ」
耳元で緩い声で囁くA。どんだけ眠いの。
てか、どんだけ遅くまで練習してんの…
俺なら絶対無理…って思ってたら、
黒尾「弟くんはかなり熟眠感を得られていたと思いまーす」
「うわ…」
うっさいのが来た…
ニマニマしながら俺たちの方に向かってくるクロ。ウザすぎる。
Aは俺に抱きついたまま、にへらーっと笑ってクロに手を振った。
A「てつろー」
黒尾「はーい鉄郎でーす」
「ちょっとA、重い」
黒尾「何言ってんだ研磨！Aちゃんが重いわけなかろう！A！そんなに嫌なら俺にしがみつきなさい！」
A「今鉄郎の気分じゃない」
黒尾「え、鉄郎に気分とかあるの？」
「はぁ…」
あーーーうざい。朝から何そのテンション。
てか重いもんは重い。俺より身長高いし、その分体重も重い。その上、ご飯いっぱい食べてバレーしてるから確実に俺より重い。
俺に60キロをずっと支えることなんかできないし……あーでも、
俺が熱中症になった時、軽々と背負ってくれたっけ。
抱きついてるAを横目でじっと見つめる。細い腕。細い足。狭い肩幅。それでいてしっかりと引き締まった筋肉。
Aは、昔からよく、自分はお姉ちゃんだからって俺の前に立ってた。双子だし、お姉ちゃんとか関係無くない？ってずっと思ってたけど…
なんだろ。
こんなに頼りになる身体だったかな。
A「んー？なに研磨」
俺と同じでいて決して同じじゃない顔が目の前に来る。俺の真似した綺麗な金髪が揺れる。
「…いや、その」
灰羽「おはざーす！あれ、3人で何してんすか？てか研磨さんズルい！Aさんどうして俺にはハグしてくれないんすか！！」
「はぁぁぁ……」
思いっきりため息が出た俺をギョッとした目で見る3人。
黒尾「どうした研磨！まだ寝足りないのか！」
灰羽「えぇ！？これ以上寝てどうするんすか研磨さん！」
A「…そんなに寝てたの？」
「…ほんっっっっっとにウザイ……」
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Kyaaaa(プロフ) - みかんさん» こちらこそありがとうございます！笑これからもよろしくお願いします！ (2020年1月3日 20時) (
レス) id: 6ff64ceebb (このIDを非表示/違反報告)
みかん - すごく面白かったです！！ありがとうございます笑 (2020年1月2日 18時) (レス) id: fd8c51e0ba (このIDを非表示/違反報告)
Kyaaaa(プロフ) - 夜月─《 *無人* 》☆さん» ありがとうございます( ´艸｀)コメントすっごい嬉しいです！これからも頑張って書きますね(^з^)-☆Chu!! (2019年3月6日 23時) (レス) id: 245f281267 (このIDを非表示/違反報告)
夜月─《 *無人* 》☆(プロフ) - いやツッキー可愛いなおい。第3体育館組の絡み本当好き…ぼっくんかっこよき…更新頑張ってください！ (2019年3月6日 21時) (レス) id: 7f57af0fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kyaaaa | 作成日時：2019年3月5日 12時
