気が付いたら赤井さんの娘だったってどういう意味！？

うちはうち、他所は他所って言葉なーんか、イライラする(( ページ20

・


『はー、スッキリ！』

「スッキリ！」

歩美ちゃんと気持ちよくお風呂に入った。
相変わらず、ひよこちゃんは健在だ((

「あら、上がったのね。夕食出来てるわよー！」

『やったぁ！今日は何？』

「教える前にちゃんと髪の毛乾かしてきて！床が濡れるじゃない」

『あ、テンション上がってて忘れてた☆』←←

「Aちゃーん！気持ちーよ！」

向こうからドライヤーをかけている音がする。
歩美ちゃんが使ってるのか……。
先越された((

『あれ？お父さん！』

お父さんが歩美ちゃんの髪の毛を乾かしていた。

「だって、歩美ドライヤーはいつもお母さんがやってくれてるんだもん…」

だ、そうだ。
まぁ、そう言ってる私もお母さんにやってもらってる。
え、一人で出来るだろって？
折角明美ちゃんがやってくれてるんだよ？自分でやるなんて勿体無い事しないよ。

「Aも歩美ちゃんが終わったらやるから逃げるなよ」

『えー、逃げよーかなー(棒)』←←

「………。そうか、一人で出来るのか。良し、分かった歩美ちゃんが終わったら夕食を食べるか…」

『わーっ！待って待って！是非ともやってください！』

もう、赤井さん怖いわぁ…((

そして、歩美ちゃんがおわり今度は私の番。
頭が凄い暖かい。
確かにドライヤーだもん。

『終わったー？』

「まだだ。」

　


『終わったー？』

「あと少しだ」


　

『終わったー？』

「よし、終わった」


一分に一回こんなやり取りをしている私達父娘。
周りから見たらどう思うのだろうか。

「Aちゃんの家っていつもこんな感じなの？」

『んー、お父さんが早く帰ってきた時にしか』

「なんだろ……。Aちゃんって面白いね…。おわらいとかそんなんじゃなくて日常の会話が…」

『…………どうなの？』

「俺に振るな」

『だって、どう答えたらいいかわからないじゃん？子供だし？』

「子供だしとか言ってる時点で子供じゃないな。」

『何それ。何かちょっと悲しい((』

「アハハッ！何か羨ましいなぁ」

『そうなの？』

「だって、歩美んとこそんな話しないよ？」

『まー、それは家ごとに違うよね』

「まぁ、確かにな…俺達はこうだが、他所は違うだろうな。」

　

「3人ともー!夕食の支度が終わったよー！早く頂きましょ！」

『あーあ、呼ばれちゃった。お父さん、歩美ちゃん行こ！』

お父さんは相変わらずからかうのが好きだな。まぁ、そのやり取りが私の楽しみでもある←←→←公園で二人で遊ぶ事ってそんなに無いよね…。大体、鬼ごっこかサッカーだよねー。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す