7話 ページ10
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夕食が終わり、私は後片付けに取り掛かる。
船員達は仕事に戻り他の乗客は部屋に戻っていった。
『ﾌｩ……一段落ついた……。次は食堂のお掃除ですね…』
食堂に備え付けられている箒と塵取りを手に持ち食堂を綺麗にする
「……………ねぇ、アナタ。此処の召使？」
『………え？』
話し掛けてきたのは乗客だろうと思われる男性。
年齢はグレイグくらい。
『……いえ、お恥ずかしながら此処に乗るお金が無くて家事をする代わりに船の代金は無しと言う事にして貰ったんです。』
「アタシは世界を旅する旅芸人なの。いつか、貴女にも見てもらいたいわ…♪」
『ﾌﾌ、私仕事の関係で芸とか見た事なくて…。いつか、見てみたいです。貴方の素敵な芸を』
名前はシルビアさんと言うらしい。
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やっと休めたのは夜の11時過ぎだった。
明日は7時に朝食だと聞いたので5時に起きて支度をしなければ……！
でも、今日はシルビアさんが励ましてくれたので少しは回復した。
『(グレイグ……、少しずつ……、少しずつだけど……貴方に近づいています。)』
『グレイグに神のご加護を……』
ユグノア城が滅びたあの日からグレイグを想い、祈り続けている。
もう日課と化している。
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目が覚めたのは5時になる5分前だった。
身支度を素早く終わらせ調理場に向かう。
外は既に内海の端だった。
目的地はダーハルーネの港。
『(今日で着くのかな……)』
そんな事を思いながら朝食を作り始める。
昨晩は魚を中心としていたので朝食は野菜中心に作ることにした。
野菜炒め、多少のお肉は使うロールキャベツ。
後は昨日余った魚でムニエルを作る。
7時になり乗客や船員達が食堂にやって来た。
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「今日も美味しかったぜ！この船旅は良い思い出になったぜ！」
船員達に言われ、少し照れてしまう。
普段は喜んでもらえなかったから。
何か恥ずかしい。
『い、いえ！これはお金が無い代わりに働いてますから…。コレくらい当たり前の事です！』
「おーい！もうそろそろ着くぞー！！」
『あっ！私、調理場のお掃除してきますね！」
最後になるんだからと使った用具の周りを綺麗にする。
やり終わったのと同時にダーハルーネに着いたらしく外は騒がしかった。
「今回助かったぜ！ほら！働いてくれた駄賃だ！」
『え？！貰えません！船を乗らせてもらっただけで十分です！』
「これは俺からじゃないぞ。旅芸人がお嬢ちゃんにってな」
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nebula - あの、ずっと気になってたんですけデルカダールですよ？ (2017年12月2日 11時) (
レス) id: 208db03ca9 (このIDを非表示/違反報告)
Rye?Bourbon(プロフ) - 7yosjB9mmDIoZsXさん» ヤバイですよね！グレイグの格好良さは！更新は掛け持ちの作品を作りながらやってますので更新は遅目だと思いますが頑張ります！！ (2017年8月23日 21時) (レス) id: ea9d5904da (このIDを非表示/違反報告)
7yosjB9mmDIoZsX(プロフ) - 私もグレイグ好きです！あのギャップがなんとも…頑張って下さい！ (2017年8月23日 21時) (レス) id: 40b2f40261 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rye？Bourbon | 作成日時：2017年8月23日 18時
