6話 ページ9
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《ネルセンの宿屋》
やっとの事で中間地点に到着した私はポケットの中に入ってるお金を費やし、薬草やら毒消し草を買い、休みもせず歩き続ける。
武器とかも買った方が良かったと思うけど帰るお金無いし…。
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「ｶﾞｧｧｧｧｧｧ!!!」
『！！？』
小麦畑から飛び出してきたのはバンデルフォン地方に生息するキラーパンサーだった。
『ｷｬｯ!』
キラーパンサーを相手にする程の力が無い為、逃げるしか選択は無かった。
まだ傷が癒えてない足に力を込めて全力で走った。
キラーパンサーは追い掛けてきたが諦めたのか縄張りの方へ戻っていった。
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『ﾊｧﾊｧ…何か、いつも以上に疲れた……』
やっとの思いでキラーパンサーをやり過ごせた私は物陰に隠れ息を整える。
まだこんな所で死にたくない……。
まだあの人に………
グレイグに会えるまで……＿＿＿
『だから、私は屈しない。例え、私を拒む事が起きたとしても……貴方に出会えるまで私は……＿＿＿！』
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「お金が無いと船には乗せられないなぁ…」
『…………え、？』
稼ぐとしても魔物を倒してお金を稼ぐしか無い。
武器を買うお金も無い。それに、この地方の魔物は私にとっては強すぎる。
『あ、あの………！何でもしますから………！乗せてもらえませんか？！』
「…………何でも？」
『はい！私、こう見えても召使でして…料理や家事全般など任せて貰えれば……！』
「良いぞ！困ってたんだよなぁ！ここの船員男ばかりでさぁ！料理するにも焼き魚しかねぇんだ！」
『……！！ありがとう御座います！恩に来ます！』
こういう時だけ召使は役に立つ。
「んじゃあ、陸に着くまでよろしく頼むよ！」
『はい！』
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船員に案内された調理場は確かにコンロ台しか使われていなかった。
『船にいる間は身体にいい物を出さないといけませんね…。』
船内に運ばれた食料を見渡し最初にサラダ作りに取り掛かった。
後はメインディッシュの魚を焼き魚では無く、煮込みにしてみたり、生魚を火で炙ったりして色々な魚料理が出来た。
『……完成しました♪』
食堂に運ぼうとしたら扉の前には船員達が立ちはだかっていた。
何でも匂いに釣られて来てしまったらしい。
お願いをして食堂に運んでもらった。
手伝ってくれた船員達にお手製の木の実で作ったジュースをサービスした。
「アンタが作ってくれた料理豪華すぎてどっかの城にいるみたいだ！」
等と、賞賛してもらった。
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nebula - あの、ずっと気になってたんですけデルカダールですよ？ (2017年12月2日 11時) (
レス) id: 208db03ca9 (このIDを非表示/違反報告)
Rye?Bourbon(プロフ) - 7yosjB9mmDIoZsXさん» ヤバイですよね！グレイグの格好良さは！更新は掛け持ちの作品を作りながらやってますので更新は遅目だと思いますが頑張ります！！ (2017年8月23日 21時) (レス) id: ea9d5904da (このIDを非表示/違反報告)
7yosjB9mmDIoZsX(プロフ) - 私もグレイグ好きです！あのギャップがなんとも…頑張って下さい！ (2017年8月23日 21時) (レス) id: 40b2f40261 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rye？Bourbon | 作成日時：2017年8月23日 18時
