3話 ページ5
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今日、私達はユグノア城に来ている。
王子が産まれた祝としてクレイモラン王、サマディー王そして、わが主君デルカダール王がユグノア城に集まっている
王達はこれから会議が開かれる為会議室に居られる。
グレイグ様は城内の巡回、私はマルティナ姫やセレノア王妃のお世話をする役目になった。
「A!!イレブンだよ!私に弟が出来たみたい!」
『フフマルティナ姫様は一人っ子ですから……嬉しいそうでなりよりです。』
「……Aも抱いてみる?」
『そ。そんな……っ!そんなの私がイレブン様を抱くなんて…滅相もない…』
「バァブ…バブ……」
「ほら、イレブンも貴方に抱っこして欲しいみたい」
『イレブン様がそう言うのなら……』
私はイレブン様に近寄り触ったら壊れそうなイレブン様を抱っこした。
イレブン様は私に手を伸ばして喜ばしい声を上げた。
『(この子が勇者の生まれ変わり……多分、沢山の使命とかをこの小さい身体で背負う事になる。私は……、
勇者様の為なら、命を投げ落とす覚悟も出来てる…)』
トントン
「失礼するよ…、おやAもいたのか……」
『アーウィン様!これから会議なのでは…』
アーウィン様は我が祖国、バンデルフォンに襲撃をされた日にグレイグ様とユグノア城に避難した時に優しく接してくれた。
命の恩人、とも言える立場である。
「ちょっと、会議でイレブンをお見せしようかと……」
『そうでございますか……、イレブン様、これから偉い王様にお会いになるんですよー。』
「バァブバブ…キャァキャッ」(ペシペシ
『イタタ…、流石はアーウィン様のご子息、将来が楽しみでございます』
「アハハ、Aはお世辞が上手いな」(笑)
『お世辞などではございません。本当の事を言いましたのに……まさかと思いますが、信じてないんでしょうか?』
「ハハハ、冗談だ。Aも逞しくなったな」
『フフ、こうして生きておられるのもあの時助けて貰いましたから』
「……あなた、大丈夫?こんなに喜ばしい日なのに…雨だなんて……嫌な感じしか出来ないわ…」
「大丈夫さ、勇者が産まれたんだからこの世界は安心だ」
『大丈夫です!皆様は私がお護りしますわっ!』
「Aなら、安心して預けられる…。信じているぞ?」
『命に代えてもお護り致します!』
その言葉が現実になるまであと1時間後______。
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nebula - あの、ずっと気になってたんですけデルカダールですよ? (2017年12月2日 11時) (レス) id: 208db03ca9 (このIDを非表示/違反報告)
Rye?Bourbon(プロフ) - 7yosjB9mmDIoZsXさん» ヤバイですよね!グレイグの格好良さは!更新は掛け持ちの作品を作りながらやってますので更新は遅目だと思いますが頑張ります!! (2017年8月23日 21時) (レス) id: ea9d5904da (このIDを非表示/違反報告)
7yosjB9mmDIoZsX(プロフ) - 私もグレイグ好きです!あのギャップがなんとも…頑張って下さい! (2017年8月23日 21時) (レス) id: 40b2f40261 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rye?Bourbon | 作成日時:2017年8月23日 18時