34話 ページ37
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苦戦しながらもネドラに勝った。
「この強さ…遥か昔にあいまみた勇者ローシュを思い出すわ。
……だが、所詮は人間。」
次の瞬間、ネドラはやけつく息を吐いた。
『な、何…これｯ』
「ク、ソッ体が……動かねぇ……ｯ」
次々と倒れていく皆。
「己の無力さをあの世で悔やむが良い。
貴様らの命……食らいつくしてやろう。」
体の動かない私達に襲い掛かってくるネドラ。
『(何としてもッ、皆様を救わなければ……ｯ、)』
〜〜〜〜♪
安らぐハープの音が響き渡る。
その音はネドラを苦しませるようであった。
「体中から力が抜けていく……。なんだ、この耳障りの音は……ｯ」
「忌まわしき魔物よ。風の裁きを受けなさい！」
激しい竜巻がネドラに襲い掛かり、叫びと共にネドラは消え去った。
・
「イレブン様っ皆様っ、今お助けいたします…！」
彼女が唱えてくれた回復呪文で悪い効果が払拭された。
「A、大丈夫か？」
『はい…何とか……。』
グレイグに支えられながら立ち上がる。
服に付いた雪を掃き落とす。
「……お前、もしかして…！」
「……私は勇者を守る宿命を負って生まれた聖地ラムダの一族。世界が滅びようとも命に代えて貴方をお守りいたします。
…イレブン様、良くぞご無事でいてくださいました。」
「セーニャ…！貴女が助けてくれたのね、ありがとう。
今まで何処でどうしてたの？」
セーニャ、様。
イレブン様のお仲間だろうか、とても優しそうな面影を持っている…
「……私、あれからずっと一人で魔王による災いに苦しむ人々を助けながら聖地ラムダへ目指していたんです。
黄金の氷山が溶けたと聞いてやってきたら、まさかこんな所で会うなんて…。」
「聖地ラムダに向かえば、魔王を倒す手がかり、神の乗り物について何か分かるかもしれん。」
「神の乗り物…、そんなものが…その事でしたら聖地ラムダの長老様がご存知かもしれませんわ…。
あの、所でそちらの女性は…」
セーニャ様が私に気づいた。
『あ、初めまして…。私はAと申します…。
これからイレブン様たちと共に旅に参加致しました。
不束者ですが、宜しくお願い致します』
「ﾌﾌ､私はセーニャと申します。
私には双子のお姉様がいるんです、後で紹介いたしますね」
双子のお姉様が…、
何だか、羨ましいな…。
それにしても、お姉様もセーニャ様に似て可愛らしい女性だろうな…。
会うのが楽しみです……。
続く (更新停止中)
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nebula - あの、ずっと気になってたんですけデルカダールですよ？ (2017年12月2日 11時) (
レス) id: 208db03ca9 (このIDを非表示/違反報告)
Rye?Bourbon(プロフ) - 7yosjB9mmDIoZsXさん» ヤバイですよね！グレイグの格好良さは！更新は掛け持ちの作品を作りながらやってますので更新は遅目だと思いますが頑張ります！！ (2017年8月23日 21時) (レス) id: ea9d5904da (このIDを非表示/違反報告)
7yosjB9mmDIoZsX(プロフ) - 私もグレイグ好きです！あのギャップがなんとも…頑張って下さい！ (2017年8月23日 21時) (レス) id: 40b2f40261 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rye？Bourbon | 作成日時：2017年8月23日 18時
