33話 ページ36
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翌日、私は村の入り口で待ち構えていた。
私は彼等に着いていくことに決めた。
「……あれ、Aさん?」
イレブン様が私の姿を見て声を掛けた、
『イレブン様、皆様にお願いがあります。私も貴方方の旅に付いて行っても構わないでしょうか?』
「「!!?」」
一番驚いていたのはグレイグだった。
「それは本当か?!」
『はい、足手まといには決してなりませんから!』
お願いしますと頭を下げる。
「…僕は構いません。皆が良ければだけど……」
『…………ほんと、ですか?』
イレブン様の言葉に続き賛同する声を口に出す。
一人を除いては……
「俺は…賛成できん…。」
「ちょっと!グレイグ!Aちゃんが自ら付いていきたいって言ってるのよ?!何で賛成できないの?!」
「心配なんだ!今まで寝込んでいたAを無理に動かすとまた何処か悪くなる……」
『……グレイグ様…、私はそんな事はとっくに覚悟しています。それを覚悟の上での頼みです…。どうか、お許し下さい……!』
私は皆に頭を下げた。
共に旅がしたい、そう強く思って……。
「一つ、条件がある。
体調が優れなかったら直ぐに伝えてくれ」
『!!はい………!』
こうして、私はイレブン様の旅に加わった。
・
『これからの目的地は決まってるのですか?』
「あ、はい。聖地ラムダに向かうのでクレイモランからゼーランダ山に向かいます」
そこで魔王を倒す手掛かりを探すらしい。
「雪山だから着込める物を持ち歩いてくださいね。」
『はい、』
__
【ゼーランダ山の麓】
「……何やら禍々しい気配がする。気を付けろ。」
『確かに……しかも結構な力の持ち主だと…』
「!!あれを見て!」
姫様が指をさしたのは空。
その指の先を見上げると何か黒い物体が飛んでいた。
『あれは………ドラゴン…?』
すると、突然ドラゴンは私達の方へと飛んできた。
『………!?』
「A!?」
グレイグが私の体を引き寄せて庇ってくれた。
「氷獄の湖の氷が割れ、永き封印から解き放たれた。
だが、長い封印のせいで我の体は思うように力は出ぬ。
我が名はネドラ。貴様らの命を我の糧としてやろう」
『ネドラ……聞いた事があります、
伝説の勇者、ローシュ様達がこの湖に封印した事を…』
「伝説の勇者が…」
「来るわよ!!」
シルビアさんの掛け声でネドラとの闘いが始まった。
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nebula - あの、ずっと気になってたんですけデルカダールですよ? (2017年12月2日 11時) (レス) id: 208db03ca9 (このIDを非表示/違反報告)
Rye?Bourbon(プロフ) - 7yosjB9mmDIoZsXさん» ヤバイですよね!グレイグの格好良さは!更新は掛け持ちの作品を作りながらやってますので更新は遅目だと思いますが頑張ります!! (2017年8月23日 21時) (レス) id: ea9d5904da (このIDを非表示/違反報告)
7yosjB9mmDIoZsX(プロフ) - 私もグレイグ好きです!あのギャップがなんとも…頑張って下さい! (2017年8月23日 21時) (レス) id: 40b2f40261 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rye?Bourbon | 作成日時:2017年8月23日 18時