27話 ページ30
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「さてと……本題に入るかの。グレイグ、お前に渡すべき物がある。」
「私に……？」
王が合図して入ってきたのは盾を持った兵士だった。
しかも、その盾に見覚えがあった。
「そ、それは……デルカダールの盾？！」
「お前はわしにとって我が子のようなもの。旅立ちに相応しき身支度を整えるのが親の役目……祝いじゃ受け取れ。」
受け取った盾を右手で持った。
小さい頃からホメロスと見てみたかった盾がこんなに間近に見られるなんて思いもしなかった。
「うむ。よく似合っておるぞ。その盾は世界最高の騎士の証。そなたこそ勇者を守る最高の盾じゃ。
………よいな？」
「………ハッ！！」
「さて、イレブンよ……。道標となる大樹は地に落ち勇者の剣は魔王に奪われたと聞く。
……しかしだ。そなたの父ユグノア王からこんな話を聞いた事がある。
ロトゼタシアに聳える霊山北のぜーランダ山と南のドゥーランダ山……その山頂に住まう民達は何やら勇者とゆかりのある者達らしい。
あの話が本当であるとすればそなたは彼らに会うべきであろう。魔王を倒す助けを得られるやもしれぬぞ。
ナプガーナ密林を西に進むとソルティアナ海岸に通じる谷がある。そこを超えた先にある山間の関所を抜ければドゥーランダ山はすぐそこじゃ。
我らも預かり知らぬ道ゆえ何が起こるかわからぬ。心して向かうがよい！」
「はい！」
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「イレブン、すまないが出る前にAを一目会いに行きたい。構わないか？」
「はい。僕も見ておきたいです。Aさんは僕の大切な人でもありますから。
あ、恋愛とかそういう感情じゃありませんから安心して下さい。」
何か、俺の気持ちがイレブンにもAに対しての気持ちが悟られてる気がする………。
「…………A、俺はイレブンと共に世界を救ってくる。ホメロスとの因縁も晴らす為にも……」
今となり、昏睡状態の彼女に話しても返事は当然返ってこない。
「世界を救ってる最中にお前も意識が戻ったのなら俺は嬉しい。
……………………もう時間だ、行ってくる。」
テントから出て買い物に出ていたイレブンと合流する。
「あ、もう済ましてきました？これからデルカダール王が言っていたドゥーランダ山に向かおうと思います」
「そうか、日が暮れぬ間に向かおう」
「そうですね、僕も挨拶は済ましておいたので早速行きましょうか」
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nebula - あの、ずっと気になってたんですけデルカダールですよ？ (2017年12月2日 11時) (
レス) id: 208db03ca9 (このIDを非表示/違反報告)
Rye?Bourbon(プロフ) - 7yosjB9mmDIoZsXさん» ヤバイですよね！グレイグの格好良さは！更新は掛け持ちの作品を作りながらやってますので更新は遅目だと思いますが頑張ります！！ (2017年8月23日 21時) (レス) id: ea9d5904da (このIDを非表示/違反報告)
7yosjB9mmDIoZsX(プロフ) - 私もグレイグ好きです！あのギャップがなんとも…頑張って下さい！ (2017年8月23日 21時) (レス) id: 40b2f40261 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rye？Bourbon | 作成日時：2017年8月23日 18時
