21話 ページ24
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俺は王の指示で生きている人間を集める為に世界を歩き回っていた。
我々が出来る事を見つける為、朝が来ない原因であるデルカダールに行かなければならない事。
「…………では、行くぞ」
生きている者達を連れて最後の砦へと足を進めた。
「英雄についていけば勝機は訪れる」
「まだ、俺達には英雄がいるじゃないか」
「そうよ。英雄についていこう」
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「英雄だー!!英雄の帰還だぞ!!」
「今回も沢山の生存者を連れてきてくれたのね……!」
すると、最後の砦では見なかった顔があった。
イレブンだった。
「………生きていたのか」
「………はい」
あんな出来事があったと言うのにまだ彼の瞳には光が宿っていた。
まだ、俺達に希望が残っている。
勇者であるイレブンがいる限り_______。
「グレイグよ……、よく無事に帰ってきたな……。ご苦労だった………。後で話がある。イレブンもな……。テントの方で待っておる」
「…あ、分かりました」
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「……それで、王話とは………___」
「嗚呼、デルカダールに邪気なオーラが漂っている。その原因を突き止める為にイレブンと共に行ってもらいたい」
「!!ですが…!我々が行けば此処は手薄に!!魔物共に襲撃を受けます!」
「大丈夫だ。私も劣っていない。民を守れない王なぞ意味がない」
「………ですが…」
「……………グレイグさん。主君を信じるのも部下の勤めじゃないんですか?」
「確かに、イレブンの言う通りじゃ。私を信じておらぬのか?」
「……………了解。」
俺は兵に魔物の襲撃を迎えるため愛馬、リタリフォンに跨り最後の砦の前に立ちはだかった。
隣には気づけばイレブンがいた。
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すると、デルカダール城の方面から魔物の軍団が襲撃しに来た。
まるで、ユグノア城が滅んだ時のように………___。
「用意……________!」
俺の合図で弓兵が構える。
「撃てーーーー______!!」
矢を放ち、我々も立ち向かう。
この戦いで何人かの兵を失ったが最小限に抑えた。
「!!伏せろっ!」
「…………え?」
イレブンの後ろに魔物が襲いかかろうとしたので咄嗟にリタリフォンから飛び降り魔物に斬りかかった。
魔物に囲まれ、自分の身だけしか守れなくなった。
「…次はお前に構う暇は無いからな」
「…すみません。」
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nebula - あの、ずっと気になってたんですけデルカダールですよ? (2017年12月2日 11時) (レス) id: 208db03ca9 (このIDを非表示/違反報告)
Rye?Bourbon(プロフ) - 7yosjB9mmDIoZsXさん» ヤバイですよね!グレイグの格好良さは!更新は掛け持ちの作品を作りながらやってますので更新は遅目だと思いますが頑張ります!! (2017年8月23日 21時) (レス) id: ea9d5904da (このIDを非表示/違反報告)
7yosjB9mmDIoZsX(プロフ) - 私もグレイグ好きです!あのギャップがなんとも…頑張って下さい! (2017年8月23日 21時) (レス) id: 40b2f40261 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rye?Bourbon | 作成日時:2017年8月23日 18時