13話 ページ16
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《牢獄》
「………………すまない。A…主君には逆らえないんでな…」
『……………良いです。言っても皆は信じてくれなさそうでしたので…もう、身に分かってた事ですから……』
「うむ、少し合間が空いたら様子を見にくる。」
『いえ、私に構わず……。仕事に励んで下さい。グレイグ将軍やホメロス軍師には私が頼りにしてる召使を寄越しますから…』
「………いや、食事以外の身支度は俺達がしよう。迷惑を掛けたくないのでな……。」
『…………そう、ですか。なら、用は済みましたね。一人にさせてもらえませんか？』
「………そうか。」
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グレイグが去った後、私は牢の隅で静かに涙を流していた。
『ｳｯ………ｸﾞｽｯ………』
何で、こんな事に…………。いや、こんな事起きるなんて予想はついていたが……。
誰か……デルカダール 王に取り憑いている悪霊を倒して…
そんな願いは届く事なく、月日は流れていった＿＿＿＿
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16年後＿＿
私は相変わらず牢屋の中での生活。
その空いた時間でもグレイグは必ず、一日に一回は此処に来た。
『…………ねぇグレイグ。もし………もし、世界が壊れたら貴方はどうする？』
「何を急に…………。そうだな……、俺は生きてる人間を集めて何か作戦をたてるな……。」
『………ﾌﾌ、グレイグらしいね。………それにしても、貴方は飽きずに此処に来るわね。空気も悪いのに……』
「……お前が心配でな…。たった一人の同じ出身者だからな……」
『………………。そう、……貴方も忙しいでしょ？もう来なくてもいいわよ。少し、疲れたから長い時間眠りたいの…』
「……………そうか。だが、食事はとれよ。」
『分かってるわ。グレイグも………、何かと気をつけてね』
「嗚呼……。」
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私は不思議な場所に立っていた。
一面、緑豊かな場所に片隅に川が安らかに流れている。
そして、道の先には一件の小屋が建てられていた。
私は、人がいるのではないのかと思いその小屋に向かった。
ｺﾝｺﾝ
扉を叩いても返事はない。
ｶﾞﾁｬ
私は恐る恐る扉を開けてみたが人は一人もいなかった。
『あ、あのー……何方かいらっしゃいませんかー……？』
「いるぞ。」
『え、何方に……？』
「上じゃ、上。小屋の横にはしごがあるだろう。そこをあがれ。お前……Aに話がある」
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nebula - あの、ずっと気になってたんですけデルカダールですよ？ (2017年12月2日 11時) (
レス) id: 208db03ca9 (このIDを非表示/違反報告)
Rye?Bourbon(プロフ) - 7yosjB9mmDIoZsXさん» ヤバイですよね！グレイグの格好良さは！更新は掛け持ちの作品を作りながらやってますので更新は遅目だと思いますが頑張ります！！ (2017年8月23日 21時) (レス) id: ea9d5904da (このIDを非表示/違反報告)
7yosjB9mmDIoZsX(プロフ) - 私もグレイグ好きです！あのギャップがなんとも…頑張って下さい！ (2017年8月23日 21時) (レス) id: 40b2f40261 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rye？Bourbon | 作成日時：2017年8月23日 18時
