12話 ページ15
・
『……グレイグ将軍……？』
「…会いたかった。お前があの時いなかったから……、
もしかしたら、もう既に…と思ったが………。
兎に角、お前が無事で良かった。」
『グ、グレイグ将軍……、苦し……』
「ﾊｯ、す、スマン………」
『全く、身体が勝手に……とか言わないで下さいよ？少しは頭を使って下さい』
「俺がやると思うか？」
『いえ、全く』
「だと思ったぞ。………さて、お前が生きて帰ってきた事を王に伝えなければ…」
『！！』
「？どうした？玉座の間に向かうぞ？」
『(確信が持てるまでグレイグには黙っておかないと…)わ、分かりました』
グレイグの背中を追い掛けて玉座の間に向かう。
段々と感じ取る邪気
一体誰がデルカダール王に＿＿＿？
・
「王！Aが……帰ってきました」
取り敢えず、悟らせないためにも平然を纏わなければ…
『お久しぶりです。デルカダール王…、また会えて光栄ですわ』
「………フム、無事でおったか…。Aはあの日、何処に身を潜めていたのか？」
『………アーウィン様の計らいでマルティナ姫様、イレブン様を連れてユグノア城を脱出してました』
「…………、あの赤ん坊は悪魔の子だ。マルティナは此処に帰ってこない…。娘を失くしたのはあの悪魔の子の仕業だ」
『……違います。マルティナ姫様は生きております。確信は持てませんが…勇者の力ならば魔物から護れる力をお持ちの筈です。』
「だが…、まだ物心がついてないただのガキにしか思わん。」
『何で！姫様がいないと確信してるのですか！？まだ生きてる可能性はゼロでは無いのでしょう？！貴方様は…！ご自分のご子女の事が心配じゃないんですか？！親なら心配するものでしょう？！』
「黙れ！！！」
『………！！(ﾋﾞｸｯ』
「…グレイグよ、その女を正気に戻るまで牢に突っ込んでろ。その女は多分、何かの悪霊が取り憑いているはずだ！」
「……なっ！」
『…………、良いですよ、なら私の心情を全て話させて貰いますよ。
今の貴方は……、私が知っているデルカダール王ではありません。
何者かがデルカダール王に取り憑き、王に成りすましています。
イレブン様の誕生を喜んでいました。なのに、王は…いえ、その何かはこのロトゼタシアの希望の光を悪魔の子だと世間に広め、汚した……！』
「早く牢に突っ込んどけ！」
「…………了解」
グレイグは私の腕を掴み牢獄に向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nebula - あの、ずっと気になってたんですけデルカダールですよ？ (2017年12月2日 11時) (
レス) id: 208db03ca9 (このIDを非表示/違反報告)
Rye?Bourbon(プロフ) - 7yosjB9mmDIoZsXさん» ヤバイですよね！グレイグの格好良さは！更新は掛け持ちの作品を作りながらやってますので更新は遅目だと思いますが頑張ります！！ (2017年8月23日 21時) (レス) id: ea9d5904da (このIDを非表示/違反報告)
7yosjB9mmDIoZsX(プロフ) - 私もグレイグ好きです！あのギャップがなんとも…頑張って下さい！ (2017年8月23日 21時) (レス) id: 40b2f40261 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Rye？Bourbon | 作成日時：2017年8月23日 18時
