11話 ページ14
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【デルカダール王国】
『(着いたは良いですけど……)』
視線が痛いです。
ずっと、歩き続けた足は傷だらけ。
雨にも濡れた服は汚れ、所々破けている。
『(………どうやって、中には入れるかな……)』
街人の口々には【英雄だ！】【この国は最強！】等と聞こえてくる。
何が起きたか知らないけど何か前と雰囲気が変わった気がする。
取り敢えず、宿屋に泊まり城には明日入ろう。
私が死んでる事になってるだろうから……。
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『………いつもの癖で朝早く起きちゃったわ…。こんな早くに城なんて開いてる筈無いし…』
と言ってもやること無いし……。
散歩でもしようかな…、宿屋は早めに出て久し振りのデルカダール城下町を歩く。
朝早い為か街人はそんなにいなく、見張りの兵士しか居なかった。
私はデルガタール城の扉の前に立っている兵士二人に話し掛けた。
『………あの、グレイグ将軍は起きていますか？彼に話が…。』
どうみても最近兵士になったばかりの二人は私の事は知らないだろう。
『………Aが会いたい、とでも言ってくれれば来る筈です』
「……分かりました。少々お待ちを……」
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「お、お待たせしました！グレイグ将軍のお部屋でお待ちしてると……。部屋に案内s」
『大丈夫よ。貴方達は仕事を続けて下さい。部屋はご存知ですから…』
「ハッ……」
断りを入れ、記憶の中にあるグレイグ将軍の部屋に向かう。
今、此処に……デルカダールに何かが取り憑いていることは伏せておこう。
もしかしたら、グレイグは兎も角…デルカダール……いやそれ以上の被害が起きるのかもしれない。
ﾄﾝﾄﾝ…
「……入ってくれ」
嗚呼、懐かしい声。
ゆっくりと扉を開ける。
其処には黒い大きな鎧を身に纏ったグレイグの姿が＿＿
「……………………A………、なの、か……………？」
確かめるように疑った声色で聞く彼。
私は口で弧を描きゆっくり、確かに、頷いた。
『…………、そうです……。グレイグ将軍…。』
あの悲劇より前から将軍として呼ばれていた彼はデルガタールどころか、世界中でも有名になった。
あのユグノアの悲劇の日、あの大人数の魔物相手に怯む事なく戦った。
まさに、“英雄”である。
いつもの彼はいつも冷静だが、この日は違った。
私である事に証明が出来た瞬間私の視界は暗くなった。
それはグレイグに抱き締められているから………。
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nebula - あの、ずっと気になってたんですけデルカダールですよ？ (2017年12月2日 11時) (
レス) id: 208db03ca9 (このIDを非表示/違反報告)
Rye?Bourbon(プロフ) - 7yosjB9mmDIoZsXさん» ヤバイですよね！グレイグの格好良さは！更新は掛け持ちの作品を作りながらやってますので更新は遅目だと思いますが頑張ります！！ (2017年8月23日 21時) (レス) id: ea9d5904da (このIDを非表示/違反報告)
7yosjB9mmDIoZsX(プロフ) - 私もグレイグ好きです！あのギャップがなんとも…頑張って下さい！ (2017年8月23日 21時) (レス) id: 40b2f40261 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rye？Bourbon | 作成日時：2017年8月23日 18時
