10話 ページ13
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「……だが、困ってる人の為だ。お嬢ちゃんにあげよう」
『……で、でもそれは貴方のご先祖様の遺留品でもあるんですよ？そんな物は…私が取ってくればの話です』
「まぁ、確かにそうだけど…、今は火山は危険だ。お嬢ちゃんには辿り付けないだろう……。
それに、ご先祖様は言ってたそうだ…
“困ってる人は大事な物より優先しろ…”とな。カッコイイ事言っちゃってな(笑)
まぁ、でも俺もご先祖様の言う通り困ってる人を優先してるんだ。有難く貰ってけ！」
こんな、ふっちゃけてる話し方だが、目は真剣なそのものだった。
『……ありがとうございます。また、お礼はまた、会えたら……で、良いですか？』
「礼なんていい！いい！コレは俺の気持ちだ」
『……。でも、私はお礼をしないといけません。
私も。母から言われてるんです…
“助けてもらった人には必ずお礼をしなさい”と…』
「ハハｯ譲ちゃんも言われてたのか(笑)
そうだな、また会えたらでいーぜ！俺が此処にいるかどうかは知らんけどなっ！」(ｱﾊﾊ!
気前のいい男性で良かった……。
私は彼に感謝をしてホムラの里を去った。
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旅立ちの祠が近付くに連れ、男性から授かったまほうの宝石が淡く光だし、目前にすれば祠の扉がまほうの宝石に反応しだした。
すると、一直線に繋がり長年も閉ざされていた祠の扉が開いた。
中に入れば淡い青い光を出した陣だけがあった。
私は恐る恐る陣中に入れば視界が揺らついた
『………！！』
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気づいたら景色が変わっていた。
目の前の重い扉を力一杯押したら今までいたホムスビ山地の景色では無く、久し振りにみたデルカダール地方の端くれ。
すぐ近くにはレッドオーブが祀られているデルカダール神殿がそびえ立っている。
『…………久し振りですね……。デルカダール…。
デルカダール王様……、此処に来たからには必ずや貴方を救ってみせます。
なので……もう少しの間ご辛抱を……』
デルカダール城がある方向へ視線をやり、強く決心した。
私は馬に跨りデルカダール城へと急いだ。
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nebula - あの、ずっと気になってたんですけデルカダールですよ？ (2017年12月2日 11時) (
レス) id: 208db03ca9 (このIDを非表示/違反報告)
Rye?Bourbon(プロフ) - 7yosjB9mmDIoZsXさん» ヤバイですよね！グレイグの格好良さは！更新は掛け持ちの作品を作りながらやってますので更新は遅目だと思いますが頑張ります！！ (2017年8月23日 21時) (レス) id: ea9d5904da (このIDを非表示/違反報告)
7yosjB9mmDIoZsX(プロフ) - 私もグレイグ好きです！あのギャップがなんとも…頑張って下さい！ (2017年8月23日 21時) (レス) id: 40b2f40261 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rye？Bourbon | 作成日時：2017年8月23日 18時
