FBIの彼との日常

45話　誘い ページ45

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秀一さんの家に来て数日が経った。
私の生活も慣れはじめてきた頃呼鈴が鳴った。


ｼｭｳｲﾁ「俺が出よう」



そこは彼に任して目覚めの珈琲を淹れる。

正直言うとさっき起きたばかり………。
布団が暖かすぎて暫くの間出れなかった。

ﾏｽﾐ「Aさーん！来ったよー！」



玄関の方から見覚えのある声が聞こえた。
それに加えて2、3人の声も聞こえた。

私は玄関に行き、声の持ち主へと近寄った。


ｿﾉｺ「寂しかったぁぁぁ！！」(泣)




大泣きして抱き着いてくる園子ちゃん。
私も軽く抱きついた。





ｼｭｳｲﾁ「…………再会は良いとして入るんなら入ってくれ。今日は風が強い。」


ﾗﾝ「あ、すみません。」


全員を中に入れて居間へと案内する。
皆は興味があるのかキョロキョロと見回している。
特に新一君が。


ｼｭｳｲﾁ「…ボウヤ。そんなキョロキョロ見てても何も出て来ないぞ」


ﾗﾝ「ったく、その好奇心どうにかしなさいよ……」


ｼﾝｲﾁ「どうにかならねぇよ。皆知ってるだろ？」


『「「「「事件に気安く突っ込む所が」」」」』




見事に新一くん以外はもった。



＿＿


ｿﾉｺ「……必要最低限の物しか置いてないんですね」



ｼｭｳｲﾁ「嗚呼。日本にいる間だけだからな、多く揃えても後が困るだけだからな…」

確かに……
日本にいるのは黒ずくめの組織を壊滅させる為にいるんだし……。



ﾏｽﾐ「秀兄、日本には何時までいるつもりなの？」



ｼｭｳｲﾁ「………一年ちょい。」



ｼﾝｲﾁ「結構長いんですね……、それ程大きな仕事だって認識しますよ……」

ｼｭｳｲﾁ「……嗚呼。そのせいか、よく寝れる……。今朝だって遅く起きた……」



ﾏｽﾐ「珍しいねー。秀兄なら、早く起きてそうなのに……そもそも、仮眠程度しか取ってないと思った」



流石は真純ちゃん、よく兄の事知ってるんだ……。
知らなくても、勘で言ってると思うんだけど。



『……今日来たのは、ただ突撃してきただけなの？何か用でもあるのかな？』



そう言うと、思い出したかのように園子ちゃんは言い出した。




ｿﾉｺ「1週間後に次郎吉おじ様が飛行船に招待してくれたんだけど…、良ければAさん達も来ませんか？」






飛行船か……。







飛行船は滅多に見られない代物。





それに乗れるのは有り難い…。



ｼｭｳｲﾁ「ほー、それは興味深いな……」





2人で考えた結果乗る事にした。




楽しみが1つ増えた。

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