FBIの彼との日常

37話　寝落ち。 ページ37

・



『……帰りました……』


夜の10時過ぎ、疲労で疲れて居間のソファで寝落ちしてしまった。



ｶﾞﾁｬ…


ｽﾊﾞﾙ「………A？」


彼はソファで寝ているAを見て溜息を付いた。

ｽﾊﾞﾙ「こんなとこで寝ると、風邪を引く。……部屋に…」




『………ｼｭｳ………何処にも、……行かないで……』(ﾑﾆｬ




ｽﾊﾞﾙ「………、心配するな、俺は何処にも行かない……、例え、死んでいてもな……」

昴は私を横抱きにしてAの部屋へと向かった。



・




ｽﾊﾞﾙ「………お休み……」


昴が出て行こうとした時、何かが彼を止めた。

…裾を握り締めているAだった。

『………怖、い………ｲﾔ､ﾀﾞ……』






ｽﾊﾞﾙ「………Aの事は俺の命がある限り護り続けてやる。だから…、そんな顔をしないでくれ……」(ﾁｭ

前髪を退かしてオデコにライトキスをして書類を片付ける為に出て行った。


✻

昴side

玄関の扉が開いた音がしたのでAが帰って来たのだろうと思い、居間へ行ったら、案の定寝落ちした彼女がいた。


どれだけ、無防備な格好をしているのだろうか……。

スカートは捲れていて今にも下着が見えそうな位置だった。
どれだけ理性を保てられるのか試したのだろうか……？


いやいや、そんな事を考えるな……。
奴等(黒の組織)について何か情報を探し当てないとな…。


取り敢えず、彼女を自室へ戻らせる為に一度起こしてみた。


ｽﾊﾞﾙ「…A、こんなとこで寝ると風邪を引く。部屋に……



『……ｼｭｳ……何処にも、行かないで………』(ﾑﾆｬ

寝ぼけてるのだろうか、無意識にそんな事を言い出す彼女。
いつもなら、恥ずかしがって甘えたりしない彼女が寝言では甘えてくるとは考えもしなかった…。

ｽﾊﾞﾙ「……、心配するな。俺は何処にも行かない、例え、…死んでいてもな。」


そう呟けば少し、安心した表情。
彼女を横抱きにして部屋に運ぶ。


・


彼女をベットに寝かせ、片付いてない書類を終わらせようと部屋を出ようとした時、服の裾を握り締めていた。


『…怖、い………ｲﾔ､ﾀﾞ…』


何か怖い夢でも見ているのだろう、魘されていた。


ｽﾊﾞﾙ「……Aの事は俺の命がある限り護り続けてやる、だから…、そんな顔をするな…」

前髪を退かしてオデコに触れる程度のライトキスをした。
彼女は安心して寝息を吐いた。

仕事をする為に部屋を出た。


その時の彼女の表情は穏やかだった。

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