にー ページ3
数日の間は家に篭った。
その間はスマホやら家電やらの留守電が多かった。
まぁ、出ない俺がいけないしね。
『まあ、篭ってるだけだと食料なくなるだけだしなぁ…』
少しは体を動かさないとな…。
そう思い外に出るが、何処に行こう。
薬を持って財布を持って携帯を持って準備完了。
ブラブラと街を彷徨い歩く。
・
『でっかい屋敷だなー。』
彷徨い歩いて行くと住宅街にたどり着いた。
そして目の前には【工藤】と言う表札のでっかい屋敷。
「お兄さん、この家に何か用なの?」
『んー?いや、彷徨い歩いてたら此処に辿り着いてさ…』
「…正直に言うとお兄さんは…」
『うん、迷った』
そう言うと眼鏡を掛けた男の子は苦笑した。
『君は、この家の持ち主かな?』
「んー、どっちかって言うと親戚の兄ちゃんのお家だよ。」
『へー、凄い親戚だね。こんな豪邸の持ち主と親戚だなんて…』
あ、そういやこの前ゼロが此処に訪ねたって言ってたな
赤井関係とか何とか。
すると、その豪邸の中から青年が出て来た。
「あ、昴さん。」
『どうも。何か家の前にたむろってすみません。』
「このお兄さん正直に言うと…」
『ええ。迷子です。すみませんね』
「良かったらお茶でもしませんか?」
「そうしようよ!」
『でもなぁ…』
「良いから良いから!!」
背中を押され豪邸の中へ入らされる。
・
「紅茶でよろしいですか?」
『………どうも。』
出された紅茶を一口飲む。
『………で、何で誘ったんですか?来て早々帰りたいんだが…』
「まあまあ、そう言わずに迷ってしまったのでしょう?」
『マップを見れば直ぐにでも帰れますから…』
「お兄さん、このお薬なにー?」
『あぁ、痛み止めだって言ってたな。まあ、そんな気にするような代物じゃないよ。』
「持病か何か持ってるんですか?」
『いえ、それほどのような物はない。』
少し彼らと話をして工藤邸を出た。
また来てくださいねと誘いが来たがもう来ないだろうな。
会うことはあるとしても、
『それじゃ、また何処かで…』
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作者名:Rye?Bourbon x他1人 | 作成日時:2018年4月23日 7時