俺の人生は…【男主】 (ページ13)

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じゅーにページ13

降谷side

ｶﾗﾝ

「いらっしゃいま………っ！」

お客さんが来たので出迎えたら、蘭さん達だった。
その中にはまた見覚えのある顔が。

『！！、ふる、や……？』(ﾎﾞｿｯ

小さな声で本名を言うA。
蘭さん達には聞かれてなかったので取り敢えず一安心。

「キャッ、安室さん今日バイトだったんですね♡」
「え、ええ。…あの、君達と彼は知り合いなんですか？」
「ええ、前に苦しんでたとこを話し掛けて」

蘭さんの言葉に疑問を抱える。

「苦しんでた……？貴方、何処か悪いとこでも」
『大丈夫だ。f…君には心配される程では……』

一瞬また降谷と言いそうになったAは出す前に溜め込み言わずに済んだ。

「取り敢えず、アイスティーとサンドイッチ下さーい！」

「あ、はい。ただいま」

今はバイトに集中しないと…、迷惑は掛けたくない

・

嗚呼、アイツのことが気が気で仕事に集中出来やしない。
アイツは今、赤井秀一の妹と話してる。

「(クソ、赤井秀一の妹なんかと話すな)」

嗚呼、アイツと話したい。
だが、”安室透”としては初対面という設定だ。

「すみません、ナポリタンと珈琲を下さい」
「はい、」

取り敢えず、集中だ、集中。

・

『ｹﾎｯｹﾞﾎｯ……ｹﾞｯﾎｯｺﾞﾎｯ……ｳﾞｯ…」

突然、少し騒がしい店内にドサリとゆかに倒れ込む音が聞こえた。
警察である俺はすぐに反応しあたりを見回した。

そこにはその場に蹲ってるAの姿があった。

『ﾊｧ………ﾊｧｯ………ｳｱｯ……ｹﾎｯ」

Aが吐いた。

「大丈夫か？！おい！」

口調が戻ってしまったけどこの際どうでも良かった
Aは息苦しそうにしている。

「おい！しっかりしろ！直ぐに病院に……！」

Aは一瞬俺の顔を見た。
少し、笑顔になった気がした。

「すみません、梓さん。抜けます！」
「はい、分かりました！此処はお任せください！」

度々バイトを抜ける事が多い俺を何も理由も聞かずに許してくれる梓さんやマスターには感謝しきれない

エプロンを梓さんに渡し、Aを抱え近くに止めてあるRX-7の後部座席にAを座らせる。

グッタリしていて息を苦しそうにしている。

『ごめ、ん…な。ふる、や』

謝るな。

何か、最期の言葉に聞こえちゃうだろ。

何故、お前は俺に内緒でこんな辛い思いしてるんだよ。

俺って、頼りないのか？