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「ああ………あれよ。今は何月?」
仕事が終わり、毬江ちゃんが何を頑張るか麻子ちゃんに聞いていた。
どうやら郁ちゃんも疑問に思ってたらしく、カレンダーを一緒に見る。
「『…………あ、』」
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『(2月………、と、言うことは…バレンタイン…か。)』
手作り……付き合ってもないのに手作りチョコは無理。
『ね、郁ちゃん。義理チョコ、一緒に買いに行かない?』
「あ、いーね!行こ行こ!!」
特殊部隊の皆に、と言ってもあんな多い人数にひとりひとりチョコとか買えるお金は私達には未だに遠い。
キットカット的なチョコでも良いかな…。
「柴崎はどうするの?」
温かい湯舟に浸かりながら郁ちゃんは麻子ちゃんに聞いた。
確かに、麻子ちゃんが渡す相手…とかいなさそうだけの、興味はある。
「同じ部署で女子共同で皆に義理は渡すけど…特定の人には渡さないわよ?
あたしみたいな美人がそんな事したら大騒ぎになっちゃうでしょ?」
『あ…確かに、渡したい人っているの?』
「堂上教官にあげたいけどねー♥」
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「堂上班は大変そうよね?小牧教官も手塚もモテるし…
ひょっとしたら堂上教官に本命チョコあげる人もいるかもね。」
「………はああああああwwありえないありえないあんな鬼www」
アッハッハと浴場に響き渡る郁ちゃんの笑い声。
【小牧教官も手塚もモテるし…】
知り合う前から女子隊員に人気があった小牧教官。
関わる事なんてないと思ってた。
『(私が本命チョコなんか渡したって受け取らないよね)』
「A……、」
「もしかして……」
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「「小牧教官に本命チョコあげるの??」」
『!!!?////ふっ二人ともっ何言い出すの?////』
「えー、でも、あの事件から小牧教官との距離がグッと縮まったじゃん」
『そう…、だけど……。』
「大丈夫よ。小牧教官はもうAにゾッコンだから♥」
『そんな事言われても……///もう、上がる……』
二人から逃げるように浴場を出た。
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「Aって…あんな良い身体してるのに…」
「
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「あ、偶然だね、お風呂上がったの?」
浴場から出て男性隊員の浴場から来たのは小牧教官だった。
「あれ、笠原さんたちと一緒じゃなかったの?」
『少し入りすぎたので…。でも、出てみると寒くて湯舟が恋しくなりました(笑)』
「ははっ確かにね(笑)」
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ルート - 一気に読みました!主人公と小牧教官、これからどうなるのか楽しみです!更新大変だと思いますががんばってください!! (2018年3月28日 12時) (レス) id: e7cea7fca8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りな(元Rye?Bourbon) x他1人 | 作成日時:2018年2月26日 23時