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【小牧side】

「小牧、高宮の事…教えてくれないか?」

無事に奴等を警察に引き渡した後
堂上が口を開いた。


 

「嗚呼……、高宮さんは…、



あの男に行為を犯 されていた。」


「「「「「!!!!!!??」」」」」

”あの男”


もうそれは皆は既にわかっていた。
手塚が連れてきた気絶した男の存在を思い出した。

「アイツが……っアイツが……っ!!!
Aを……!!!」


「………………ッッ」


「何がっ、図書特殊隊員だっ。部下一人護れないなんて…っ!!」



「………………………聞きたくは無いが、高宮は奴に何をされてたか、分かるか?」

「………………………俺が、見つけた時には……、
男に胸を…触っていた、としか……ッッ」(グッ


悔しい、



ただそれだけの気持ちが頭の中を占領する。


「A……もしかしたら、いや、確実にもうトラウマになっていますね……。
もし、もっとやばいとしたら………、

”男性恐怖症”になってる可能性も…」



柴崎の言葉に皆は言葉が出なかった。

「じゃ、じゃあ…、図書隊員をやめるって………可能性も…?」


「………嗚呼、有り得るかもな。」

「そんなっ…」







もう、この話をやめよう。


これ以上話したって誰の得にもならない。



「…A…」

笠原さんは救護室に高宮さんの様子を見ている。
俺は何もする事がなく、ただ天井をじーと見ていた。


ああ、何で俺はあの時、彼処にいなかったのだろうか。



【小牧教官っ!!】


俺に笑顔を向けてこっちに向かってくる高宮さんは、
とても愛しく感じた。

でも、それ以上に惚れていた。


良化委員会にいた事は驚いた。
でも、俺をいち早く救うためにやっていた事。

分かってたんだ。

何故か、分からないけど…。


査問をかけられたときだって俺に助けを求めた時だって直ぐにわかった。

笠原さん並じゃないけど、顔に出てたからね。
でも、彼女が大丈夫だって言ってたから俺は心の中で応援した。


ガラッ

「Aが目を覚ましました!!!」

「何だと?!」

堂上が声を上げ次々と救護室に入っていく。


高宮さんは…俺達…主に俺と堂上、手塚、隊長の顔を見て怯えた顔をして…


『いやああああああああああ!!!!!
来ないでええええぇ!!!!』



頭を抑え、叫ぶ。

「…やっぱり、A、わかる?」

『麻、子、ちゃ…ん…?」

「そうよ、A。男の人、こわい?」

柴崎さんの質問に彼女はコクリと頷いた

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ルート - 一気に読みました!主人公と小牧教官、これからどうなるのか楽しみです!更新大変だと思いますががんばってください!! (2018年3月28日 12時) (レス) id: e7cea7fca8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りな(元Rye?Bourbon) x他1人 | 作成日時:2018年2月26日 23時

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